アトツギ企業のための共創プロジェクトの始動
株式会社スタメンと三星毛糸株式会社が連携し、アトツギ企業に特化した組織課題の解決を図る「ツナグ アトツギ 共創プロジェクト」を発足させました。このプロジェクトは、少子高齢化や後継者問題といった社会的課題に立ち向かうことを目的としており、地元経済の持続可能な発展を目指しています。
日本のファミリービジネスが抱える課題
日本ではファミリービジネスが全体の9割を占めていますが、その中でも「後継者問題」は深刻な社会課題となっています。事業承継が適切に行われないと、企業の閉業や地域経済の衰退という形で影響を及ぼします。このため、後継者が事業を引き継ぐ際には組織文化や慣習に由来する固有の課題に直面することが多く、それに積極的に取り組む必要があります。
本プロジェクトでは、これらの普遍的な組織課題に対して、効果的なソリューションをプレゼントし、日本経済の活性化を狙っています。
プロジェクトの背景と提携の意義
スタメンは、エンゲージメントプラットフォーム「TUNAG」を通じて多くの企業の組織風土改革を支援してきました。特にアトツギ企業の場合、後継者が直面する課題に対し、従業員の声を可視化し、理念を浸透させる仕組みが求められています。一方の三星毛糸は、アトツギ企業とスタートアップの共創を推進しており、全国各地に広がるアトツギネットワークを有しています。
この提携により、スタメンの「TUNAG」を活用した組織改革のノウハウと、タキビコによる共創実績を組み合わせることで、より的確かつ実効性の高い組織課題へのアプローチが可能となります。
プロジェクト活動と未来への展望
本プロジェクトでは、アンバサダーとして事業承継に取り組むアトツギ企業が参加し、共同で「ツナグ アトツギ」の開発を進めます。具体的には、セミナーやワークショップ、共創セッションを通じて、アトツギのリアルな体験を共有しながら課題解決に向けた具体的なアプローチを模索します。
また、プロジェクトの情報発信を強化するため、公式ノートやYouTubeチャンネルを活用して、事業承継に悩むアトツギ企業へのサポートコンテンツを提供していく予定です。これにより、参加者が共創の場で新たな知見やアイデアを得られることを目指します。
イベント情報
本プロジェクトの活動を体験できるイベントが2025年11月20日に岐阜県羽島市で開催されます。参加者は、第一線で活躍する経営者たちから直接メンタリングを受けることができ、アトツギ企業特有の課題に対する多様な解決策を学ぶ貴重な機会となるでしょう。
さらに、各アンバサダーとのオンライン協議を通じて、組織課題解決に向けた具体的なアプローチが進行される予定です。
会社概要
株式会社スタメンは2016年に設立され、「一人でも多くの人に、感動を届け、幸せを広める。」という理念のもと、多様なHR Techサービスを展開しています。また、2020年には株式上場を果たし、さらなる成長を目指しています。アトツギ企業との共創を通じて、日本社会に新しい価値を提供することを進めています。