狩猟の現状を開く新しい視点、「Actually」プロジェクト
北海道文化放送(UHB)は、狩猟業界の課題を解決する目的で新たなプロジェクト「Actually」を発表しました。このプロジェクトでは、狩猟の現状を広く知ってもらうための情報を発信することを目指しています。特に、広がる都市生活の中で見落とされがちな、自然との共生や命の大切さを再認識してもらうための取り組みです。
新たに開設されたYouTubeチャンネル
UHBはプロジェクトのスタートに合わせてYouTubeチャンネル「Actually」を開設しました。このチャンネルでは、12月31日に放送予定のドキュメンタリー番組「Wonder Culture Trip―FACT-」をはじめ、狩猟の現状を伝える様々な動画を公開していきます。この番組を通じて、狩猟業界の現状や課題について、多くの人に知ってもらう狙いがあります。
「Actually」という場所は、狩猟に関する情報を知り、考えることができるコミュニティ空間です。プロジェクトは、狩猟文化やアイヌ文化についても触れる予定で、幅広い視点から我々の生活と自然との関係を見つめ直そうとしています。狩猟映像は、特定の視点からの理解が難しいため、独自の方法で公開していく予定です。
「知らないで生きていくより、知っていきたい」
プロジェクトの背景には、「知らないで生きていくより、知っていきたい」という思いがあります。都市生活の便利さは、多くの人に自然からの恵みや命の大切さを忘れさせています。狩猟は命を奪い、それを食すことにつながるため、その背景には深い思考が必要です。自分たちの手で獲物を仕留めることは、食事に対する意識を変える契機になるかもしれません。
また、狩猟文化や農耕文化の違いも大切な視点です。定住型の自然のコントロールを示す弥生文化に対して、縄文文化やアイヌ文化は自然との共生を重視します。このプロジェクトは、これらの文化的背景も考慮しながら、現代にどのように影響を与えるかを探求します。
事業の持続性と協業の重要性
「Actually」では、狩猟業界が抱える問題を解決するため、自治体や企業、団体との連携を視野に入れています。狩猟に関わる人々と協力し、地域の課題解決に向けたビジネスモデルを築くことを目指しています。北海道のローカル局として、その役割を担うことが重要であり、今後の展開が期待されます。
今後の展望
「Wonder Culture Trip―FACT-」の第一回は、12月31日の午前9時50分から北海道地上波で放送されます。また、同日11時からはYouTubeチャンネルでオンデマンド配信される予定です。さらには、ハンター向けプラットフォーム「Fant」との協業による飲食イベントのジビエ調達など、多岐にわたる計画が進行中です。新たな視点で狩猟業界を捉え、未来への道筋を模索していく「Actually」に注目が集まります。
最後に
「Actually」は、狩猟業界に対しての新たな視線を提供し、人々が狩猟と食に対して深く考えるきっかけを作ることを目指しています。自然とのつながりを見つめ直し、生活を豊かにするために、ぜひこのプロジェクトに触れてみてください。