浮世絵の新たな旅へ!岡本辰春の作品展が京都で開催
伝統と現代が織りなす浮世絵の新たな潮流
2021年7月1日から7月7日まで、京都の西陣エリアに新たにオープンした榎邸ギャラリーにて、浮世絵の革新者、岡本辰春の作品展が開催されています。この展覧会では、伝統的な浮世絵に新たな視点を加えた作品が展示されており、日本の美術に新たな息吹を吹き込んでいます。
浮世絵は江戸時代に確立された絵画様式であり、その美しさは歴史を超えて世界中で愛されています。しかし、近年、浮世絵の需要が減少する中で、技術者不足などの問題を抱えているのも事実です。そんな中、岡本辰春は自身の独自手法を用いてデジタル技術で浮世絵を新たにデザインし、和紙に表現する作品を創り続けています。
岡本辰春の挑戦
岡本辰春は1986年に浮世絵に魅了され、以来、彼の作品は新しい時代の浮世絵師として、さまざまなエッセンスを取り入れ続けてきました。1997年に開発した「電脳浮世絵」の手法で、彼は広告やカレンダーなどに浮世絵を取り入れることに成功し、現代的なアプローチで浮世絵をリバイバルさせています。また、歌川広重の作品に影響を受け、全国を巡り、各地の新たな名所を描く「令和八十余州名所図会」シリーズに力を入れています。
現在の作品展では、このシリーズから既に完成している5点と、江戸時代の技術を駆使して制作された4点を含む全20点が展示されます。この機会に、岡本の独自の視点で切り取られた名所の数々を目にすることができます。特に、彼が見出したマイナーな名所や隠れスポットは、訪れる者に新たな発見を提供してくれることでしょう。
コロナ禍の中でのアート体験
コロナ禍で自由に旅行ができない現在、浮世絵を通じて旅を感じるというのは、極めて魅力的な体験です。作品展では、作品の販売コーナーやDVD作品集の販売も予定されているため、ぜひ足を運んでみてください。
展覧会の詳細
- - 展覧会名: 岡本辰春 新浮世絵作品展〜全国津々浦々 令和の新名所を描く〜
- - 開催日時: 2021年7月1日(木)〜7月7日(水)
- - 開場時間: 10時〜17時
- - 会場: 榎邸ギャラリー(住所:京都市上京区姥ヶ榎木町843番地岡文織物(株)内)
- - 入場料: 無料(コロナ対策により入場制限の場合あり)
岡本辰春のプロファイル
岡本辰春氏は1964年に京都で生まれ、歌川広重に影響を受けて浮世絵の世界に入ります。彼の独自の制作方法と活動は、浮世絵の未来に希望を与えてくれる存在です。詳細は
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榎邸ギャラリーについて
榎邸ギャラリーは、110年以上の歴史を有する京町家を活用したギャラリースペースで、落ち着いた雰囲気の中、様々なアートや文化を楽しむことができます。詳しいアクセス情報は
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