江見絹子の邸宅特別公開イベント
神奈川県横浜市に位置する江見絹子邸が、2024年11月2日から4日までの3日間、特別に一般公開されます。1956年にアトリエとして建設されたこの邸宅は、その後1970年には木造の自邸が完成し、画家・江見絹子が多くの作品を生み出した重要な場所です。本イベントでは、来訪者が彼女のアトリエや庭を直接見学できる貴重な機会となります。
江見絹子は1923年に兵庫県明石市に生まれ、神戸市立洋画研究所で学びました。1950年代から行動美術協会展に出品し、その後も数々の美術賞を受賞。国際的にも影響力を持ち、彼女の作品は抽象画を中心に、多くの人々に感動を与えてきました。2015年に逝去するまで、江見はアトリエで作品創作に没頭し、家族との思い出を数多く残しました。
今回の特別公開では、江見絹子の長女、作家の荻野アンナ氏が邸宅内を案内し、江見が手がけた庭や自邸のデザインポイント、作品の紹介などを行います。公開日は、11月2日、3日、4日の各日、午前11時から午後5時までの間に設定されています。特別な解説は、11時と14時の2回、荻野氏が担当しますので、参加を希望する方は事前に予約が必要です。
江見絹子邸には、江見自身がデザインした抽象的な庭もあり、彼女の作品に触れることができる素晴らしい環境が整っています。この庭は、自然とアートが一体化した空間で、訪れる人々に独自の感動を提供することでしょう。
興味を持たれた方は、公式ウェブサイトを通じて予約を行うことができます。事前予約制で入場無料ですが、定員に限りがあるため、早めの申し込みをお勧めします。参加希望日の記載を忘れずに!
地図とアクセス
江見絹子邸は横浜雙葉小学校の向かいに位置し、公共交通機関でのアクセスが便利です。みなとみらい線の本町・中華街駅またはJR根岸線の山手駅から徒歩15分で到着します。また、横浜市営バスや神奈川中央交通のバスも利用可能。駐車場がないため、公共交通機関を利用して訪れることをおすすめします。
この特別公開は、江見絹子生誕100年を記念して行われるもので、彼女の遺した偉大なアートの世界を多くの人々に知っていただく絶好の機会です。熟練の作品と、画家が生活した空間を体験できるこのチャンスを逃さずに、ぜひ訪れてみてください。