FWD生命保険株式会社は、がん患者の支援を目的とした医療用ウィッグ寄贈プロジェクトに参加し、NPO法人全国福祉理美容師養成協会(通称、NPOふくりび)と連携して活動を行っています。2024年にはこの取り組みが5回目を迎えることになりますが、これはがん患者のアピアランス、すなわち外見の支援を目的としています。
プロジェクトは2020年から開始され、これまでに70名を超えるがん患者に実際にウィッグを寄贈してきた実績があります。がん治療に伴う副作用により、髪に見られる変化に対するサポートを提供し、患者の生活の質を向上させることを目指しています。特に、抗がん剤治療後の地毛再生期において、多くの患者が髪の細さや量の減少、頭頂部や前髪の成長の遅れに苦しんでおり、少しでもその悩みを軽減できるよう、今年は特に医療用のトップピースと帽子用ウィッグを寄贈することにしました。
このプロジェクトは、がん患者が抱える見た目の変化による精神的な負担を軽くし、治療を受けながらも自分らしい生活を送るためのサポートを提供することを目指しています。患者だけでなく、その周囲の方々の心の負担をも軽減することを願い、FWD生命はこの活動を継続していく意向を持っています。
また、プロジェクトの一環として、がん患者を対象にした「#あぴサポチャンネル」という動画も公開されています。このチャンネルでは、がん治療を受ける方々が自宅でのセルフケア方法について学べる内容が揃っており、全10本の動画が用意されています。特に、抗がん剤治療後の「卒ウィッグ」のタイミングや、地毛の悩みを扱ったエピソードもあり、治療前・治療中の方々に非常に役立つ情報が含まれています。
応募についても具体的な案内があり、2024年の応募期間は10月1日から10月31日まで設けられる予定です。この期間内に応募した方の中から、10名が選ばれ、医療用のウィッグが寄贈されます。寄贈対象は、髪に悩みを抱えるがん患者本人に限られています。また、寄贈されるウィッグは、医療用・人毛100%のトップピース(部分ウィッグ)または帽子用ウィッグのどちらかから選択可能です。加えて、仕上げカットはアピアランスサポートセンターあいちやTOKYO、長久手で行います。
NPOふくりびが提供する医療用ウィッグは、利用者の髪質や顔の形に合わせて美容師が丁寧にカットし、仕上げられます。自分の髪のように自然に見えると好評で、市場においても手頃な価格で提供されています。これにより、がん患者が感じる見た目のストレスを軽減し、少しでも安心して治療を受けられるようサポートしているのです。
FWD生命保険株式会社は、アジア全域で生命保険事業を展開し、顧客満足度調査でも高評価を得ている企業です。がん患者向けのプロジェクトへの取り組みは、同社の「人々が抱く“保険”に対する見方を刷新する」というビジョンを体現しているといえます。今後も地域社会との連携を強化し、さらなる支援活動を展開していくことが期待されます。