2025年9月の入札・公募件数は前年並み、物品関連が増加傾向に

2025年9月度の入札・公募件数の動向

2025年9月の入札・公募件数は84,236件となり、前月比103.1％、前年同月比98.7％という結果が出ました。この数値は、前年並みの安定した水準を示しており、物品と情報関連分野の活性化が特に注目されています。

入札件数の全体的な傾向

9月は前月の81,738件から2,498件増加し（前月比103.1％）、8月に見られた落ち込みを少しでも上回る形で回復を見せました。前年同月と比較すると、2024年9月の85,387件と比べてわずかに減少しましたが（1,151件減、前年同月比98.7％）、全体的には堅調な数字を維持しています。

過去12ヶ月の動向を見ると、2025年1月から2月にかけてはそれぞれ112,006件、127,470件と高水準を誇り、さらに6月（107,653件）、7月（105,675件）も堅調でした。しかし、8月は81,738件まで落ち込みました。9月には持ち直しが見られ、現時点では8万件台半ばの数値に回復しています。この流れから、入札件数は安定した推移を続けていることが読み取れます。

業種別の入札件数

業種別に見ると、物品・情報関連分野が強く、特に「文房具・事務用品・図書」が3,118件（前月比117.6％）、「家具・寝具・什器・備品等」が5,618件（前月比112.9％）、「家電・カメラ・映像関連の機器・用品及び業務」が2,528件（前月比111.6％）と順調な増加を記録しました。

他にも「情報処理機器・ソフト及び業務」は4,229件（前月比110.0％）、研究機器である「理化学機械器具類」も2,234件（前月比114.4％）と勢いを見せています。しかし、設計・測量に関する入札は8,877件（前月比92.7％）、調査・研究業務は5,677件（前月比92.9％）と減少傾向にあります。「PFI（指定管理者）」案件は577件にとどまりました。

一方で、建設関連の数字は横ばいで推移しています。具体的には、土木工事は14,465件（前月比100.2％）、道路工事は8,254件（前月比103.3％）という安定した数字を維持しています。設備関連工事も、空調や給排水管理で7,028件（前月比99.4％）に留まりました。