FC今治高校とスタンフォード大学の国際教育プログラムがつなぐ未来

FC今治高校里山校（FCI）、従来の教育の枠を超え、世界とつながる新たな学びの一環として、スタンフォード大学との連携プログラム『Stanford e-FC Imabari』を2年目に突入し、2025年も継続実施することが決定しました。こちらは四国地方で唯一の取り組みであり、生徒に対して国際的視野を育む貴重な機会を提供しています。

国際教育プログラム『SPICE』の背景

FCIは、変化の激しい時代に対応できるリーダーを育成することを目指しており、キャプテンシップを持った次世代の人材を育てることに注力しています。プログラムは、英語での課題研究や異文化対話を通じて展開され、地域に根ざしつつも国際的な視野を持つ人材を育成することを目的としています。初年度には30名の生徒が参加し、スタンフォード大学の教授や実務家と共に約90分の授業を実施しました。

初年度の参加者の声

参加した生徒たちからは、「英語で議論することの意義や楽しさを体験した」「新しい仲間とつながりを持てた」といった感想が寄せられ、地域全体で次世代の人材育成の機運が高まりました。これらの成功を受け、2025年度もプログラムを継続することが決定されました。

2025年度『Stanford e-FC Imabari』の詳細

プログラムは2025年11月1日から2026年2月14日までの間、毎週土曜の午前中に行われます。全10回のセッションを予定しており、受講人数は27名、そのうち22名がFCIの生徒で、残りの5名が今治市内の公立高校からの参加者です。内容はスタンフォード大学の教授による英語の講義を中心に、以下の3つのテーマで構成されています。

1. 共助のコミュニティづくり
2. アントレプレナーシップ
3. ダイバーシティ

また、授業は基本的に英語で進行されますが、日英バイリンガルのファシリテーターがサポートし、英語に不安を感じる生徒も安心して参加できる環境が整えられています。今年度は特に、昨年の参加者2名がティーチングアシスタントとしても充てられ、実際の授業をサポートする新しい取り組みも計画されています。

修了証の授与

全プログラムを修了した場合、参加者にはスタンフォード大学からの修了証明書が授与されます。これにより彼らの努力と達成を形にすることができ、さらなる学びへのモチベーションにもつながります。

支援者のご紹介

本プログラムが実現した背景には、株式会社リンクアンドモチベーション創業者・小笹芳央氏のご支援があります。彼は昨年からの支援に加え、次年度に向けての奨学金制度への新たなご支援も行っています。このような支援が生徒一人ひとりの学びを支え、彼らの未来の可能性を広げています。

FC今治高校里山校のビジョン

FCIでは、自ら行動し、考え、仲間と協力する新時代のリーダーの育成を目指しています。生徒の主体性と多様性を重視し、地域と連携した実学・実践を通じて、実務に即したカリキュラムを展開することで、生徒一人ひとりが社会を切り拓ける力を身に付けることができます。学校内では法律遵守、命のリスク回避、他者の学びを妨げないことを基本ルールとしており、それ以外の部分については生徒が主体的に決定します。

このように、FC今治高校里山校とスタンフォード大学の連携プログラムは、未来のグローバル人材育成に寄与する大きな一歩となっています。生徒が自分の殻を破り、新たな挑戦に取り組む姿に期待が高まります。