松の司が美酒 of the Year 2024に輝く！新たな日本酒コンクールの潮流

松の司が美酒 of the Year 2024に輝く

2024年の最高峰日本酒コンクール「美酒 of the Year 2024」にて、滋賀県の松瀬酒造が製造した「松の司純米吟醸みずき」が栄冠を勝ち取りました。これは国内初の女性審査員による日本酒品評会「Japan Women’s SAKE Award」、通称美酒コンでの素晴らしい成果であり、業界に新たな潮流をもたらしています。

美酒コンクールとは？

美酒コンは、日本の伝統文化を継承し、地域経済の活性化、さらに女性が活躍できる社会の実現を目指して設立された、日本酒品評会の新たな形です。特に注目されるのは、審査基準が従来の特定名称別ではなく、香りや味わいで評価される点です。これにより、消費者が日本酒を選ぶ際のハードルが下がり、特に「味がわからない」と感じている人々にとって、選びやすい指標になります。

表彰式の盛況な様子

10月25日に福井で行われた表彰式には、約1,000人の参加者が集まりました。会場のハピテラスでは、日本酒の試飲が行われ、金賞受賞の発表や各特別賞の表彰が華やかに行われました。松瀬酒造の松瀬忠幸代表取締役も、喜びの声を上げました。名誉ある受賞は、松瀬酒造にとって大きな自信につながるものでしょう。

受賞銘柄の詳細

美酒 of the Year 2024受賞

- 松の司純米吟醸みずき（松瀬酒造株式会社／滋賀県 / ライト&ドライ部門金賞）

TOP OF THE BEST

- フルーティー部門: 純米大吟醸わかむすめ燕子花（新谷酒造株式会社／山口県）
- ライト&ドライ部門: 純米吟醸寒山水55%磨き（株式会社喜多屋／福岡県）
- リッチ&ウマミ部門: 紀土無量山純米吟醸（平和酒造株式会社／和歌山県）
- エイジド部門: 黒松白鹿こしゅ10年貯蔵（辰馬本家酒造株式会社／兵庫県）
- スパークリング部門: 梵・ささ雪（合資会社加藤吉平商店／福井県）
- ロウ・アルコール部門: かなでる純米大吟醸おりからみ（尾畑酒造株式会社／新潟県）

特別賞の受賞者

表彰式では、各特別賞の受賞銘柄も発表されました。特に、客室乗務員賞など、業種を超えたさまざまな視点からの評価が注目されました。消費者の意見をダイレクトに受け取ることで、今後の日本酒造りにも影響を与えることでしょう。

地域との連携

今年の大会は、福井県、石川県、富山県の三県が連携して運営され、各県の酒ブースも出展されました。地域の食材を使用した美酒ペアリングの弁当が好評で、訪れた人々は地元の味と名酒を楽しむ機会となりました。また、この機会を通して、地域経済の活性化にも貢献しています。

総評と未来への展望

運営代表の友田晶子氏は総評で、このコンクールが「通常の日本酒コンクールでは評価されにくいお酒も評価される、真の意味での良酒を選ぶ場である」と強調しました。また、来年2025年には大阪での開催が予定されており、さらなる日本酒の発展と地域活性化を期待されています。

美酒コンは、日本酒だけでなく地域文化の発展にも大きな役割を果たしており、今後の活動に目が離せません。今後も日本酒の魅力を広げていく活動に注目したいものです。