背景と目的
埼玉県朝霞市にある「ピボットおじさんのパソコン教室」では、「魔法のマウスExcel」を駆使して障害者雇用の現場での新しい働き方を模索してきました。この取り組みは、株式会社 和の代表・平嶋和男氏が運営する訪問介護サービス「サポートセンターすこやか」との共同プロジェクトとして2019年からスタート。Excelの入力作業を最小限に抑えることにより、脳性まひという身体的制約を持つ社員がデータ分析や売上予測に邁進できる環境を整えました。
取り組みの成果
この4年間の試行錯誤を経て、「魔法のマウスExcel」は障害者雇用の課題を克服し、実際の業務に活かされるようになりました。例えば、町田さんという脳性まひを持つ正社員は、かつては多くの時間を投入してExcelにデータを入力する業務をこなしていました。しかし、出勤簿の自動化が図られると、その活躍の場が減少。そこで新たに売上集計を任されることになり、690件以上の入力作業が待ち受けていました。これには相当な労力が必要ですが、町田さんはゲームコントローラーを使ってこの作業を行っていました。
システム化と自動化の実現
町田さんは、「今のままでは業務についていけない」との危機感を抱き、「マウスExcel」にチャレンジすることに。2024年3月から始まった指導の結果、6月には900件の売上データを介護請求ソフトから自動抽出し、90%の作業が自動化されるという朗報を得ました。これにより、町田さんの手作業は50件まで減少し、データ分析や改善提案に専念する余裕が生まれました。彼は前月のデータを基にした売上予測を立案し、自らの業務に主体性をもたらしました。
「魔法のマウスExcel」の進化
さらに、「魔法のマウスExcel」は新たな可能性を切り拓きました。データ分析やシステム化をマウス操作だけで行えるこの手法は、従来のExcel入力作業からの解放を実現しています。3つの特徴として、開発工数を1/3に短縮し、入力負担を最小化し、さらにはデータ分析能力を育成する効果が証明されました。これは、障害者社員にとっての働きやすさ及び、生産性向上につながっています。
社員からの声
町田さんは、「魔法のマウスExcel」を通じて得た経験を広めるべく、自らの体験をnoteに掲載し、同じような環境にいる仲間にもその魅力を伝えています。「使っていると分かりやすく、スムーズに作業が進む不思議なツール」とその体験を語ります。彼の意欲は、同じ境遇の人たちにとっても励みになることでしょう。
まとめ
サポートセンターすこやかの平嶋社長も「魔法のマウスExcel」がもたらす変革に期待を寄せています。障害者雇用の現場で、この新しい働き方が広がることは、大きな意義を持つはずです。あらゆる現場において、データ分析や改善提案ができる環境が整うよう努め、共生の社会を育む事が求められます。新たな時代を切り開く「魔法のマウスExcel」に注目が集まるでしょう。