青山星灯篭の魅力を再発見
今回は、2026年9月11日から13日まで東京・青山で開催される「青山星灯篭」を特集します。このイベントは、江戸時代から続く「星灯篭」という行事を現代に蘇らせる試みで、青山星灯篭実行委員会と一般社団法人まちづくりののあおやまによって、10周年を迎えます。会場は北青山にある複合施設「ののあおやま」になります。
江戸から明治への風情が宿る青山
青山は現在、商業や流行の発信地として知られていますが、江戸から明治初期にかけて「星灯篭」という地域行事が盛んに行われていました。かつて家々が灯篭を掲げ、故人を偲ぶこの行事では、竹竿の先に提灯を灯し、高く掲げる姿が夜空の星のように輝いて見えました。これは、二代歌川広重の浮世絵「諸国名所百景 東都青山百人町星燈籠」にも美しく描かれています。
令和8年青山星灯篭パンフレット表紙の浮世絵
©青山星灯篭実行委員会
多彩なプログラムで青山の夜を照らす
今年の青山星灯篭では、メイン会場だけでなく周辺にも灯篭を設置し、青山の夜を鮮やかに灯します。ののあおやま内の商業店舗や近隣企業でも、オリジナルメニューの販売やワークショップが行われ、街全体でイベントを盛り上げます。
1日目: 「しばふ能」の魅力
初日の9月11日(金)には、屋外芝生で能楽を楽しむ「しばふ能」を開催します。このイベントでは、囃子「石橋」と子方の活躍が光る「橋弁慶」を上演し、能楽のレクチャーも実施。屋外という開放的な空間で、能楽初心者でも気軽に伝統芸能に触れることができます。
2日目: 「星への祈り」
続く9月12日(土)は、音楽とコンテンポラリーダンスの融合「星への祈り」をお届けします。生演奏のバイオリン、クラリネット、ギターに合わせて、ドビュッシーやフォーレ、ブラームスの美しい楽曲が星灯篭の幻想的な夜を彩ります。ダンスと音楽のコラボレーションは、参加者の心を揺さぶることでしょう。
3日目: 映画の魅力を再発見
最終日9月13日(日)には、1920年代に制作されたサイレント映画を野外で上映する「100年前への時間旅行」が行われます。上映作品には『ロイドの要心無用』や『チャップリンのサーカス』などがあり、AIではなく、当時の人々が生み出した素晴らしい映像を楽しめます。この心温まる体験は、世代を超えた笑いと感動を届けることでしょう。
家族や友人と一緒に楽しむ「ののの めぐる写真館」
また、「ののの めぐる写真館」では、写真作家のさやか氏が観客と共に青山の樹林帯で思い出に残る一枚を撮影します。特別な景色と一緒に、自分らしい写真を残すことができる貴重な機会です。
未来を担う子供たちへのメッセージ
灯篭の制作にも地域の子どもたちが関わります。港区立青山小学校の6年生が制作した灯篭も展示され、子どもたちは地域文化の担い手として貢献します。歴史を知るだけでなく、自分たちの手で灯篭を作り上げ、街を飾るという素晴らしい体験を通して、青山の未来を明るく照らします。
まとめ: 文化と歴史が息づく青山
青山星灯篭は過去の行事をそのまま再現するわけではなく、江戸時代の地域の営みを学び、現代の街にどのように受け継いでいくかを考えています。能楽や音楽、映画といった多様な表現を通じて、地域の住民や企業、アーティストが一体となり、青山の記憶に触れる時間をつくります。この3日間を通じて、青山の過去と未来をつなぐ灯篭の明かりが、参加者の心に残ることでしょう。
開催概要
- - 名称: 青山星灯篭
- - 日時: 2026年9月11日(金)〜13日(日) 点灯 18:00 - 20:00
- - 主催: 青山星灯篭実行委員会/一般社団法人まちづくりののあおやま
- - 公式HP: 青山星灯篭公式サイト
- - Instagram: @aoyama_hoshidoro
ぜひ、青山星灯篭の夜を楽しみながら、江戸文化の深みを体感してみませんか?