い草家具の魅力
2025-03-06 10:36:44

国産い草家具の新たな魅力をミラノで体感できる展覧会

国産い草家具の新たな魅力をミラノで体感できる展覧会



福岡本社の株式会社アダルが、イタリアのミラノで開催される国際的な家具見本市「ミラノサローネ」に今年も出展します。このイベントは毎年世界中からデザイナーや建築家、バイヤーが集まる一大イベントであり、約2000のブランドが出展する中、日本企業はわずか0.4%に過ぎません。アダルは2019年から、ミラノサローネの期間中に行われる「フオーリサローネ」に参加し、昨年には念願のミラノサローネへも出展を果たしました。今年も「Look into Nature」というサステナブルブランドを展開し、国産い草を使用した3つの新作を発表予定です。

い草の持つ力、デザインに反映


アダルが掲げる今年のテーマは「うねり(Weavers)」。この言葉は、「自然は人の一部ではなく、人は自然の一部である」という日本独自の風土性を象徴しています。「Look into Nature」は、自然観に基づいたプロダクトブランドとして、サステナブルな未来を考える実験的なコレクションを展開します。新作は、日本文化の風土性や素材の特性を活かし、織元や染工、家具職人が一体となって大きなムーブメントを作り出しています。

新作のうち1つである「HAORI」は、日本の着物の上着からインスパイアを受けたチェアで、人を包み込むようなデザインが特徴です。デザインには隙間が設けられ、空間に開放感を与えます。

「MONN」は、日本庭園の「見立て」の要素を取り入れたテーブルアイテムで、インテリアとエクステリアの境界が曖昧なデザインを持っています。再利用可能な素材が使用され、サステナブルな方向性を示す製品として新たなチャレンジをしています。

「NAGARE」は、滝の水が流れるようなデザインで、どんな空間にも調和し、水のように形を変えられる可能性を秘めています。特に、スペインの伝統的なブラインド「アリカンティーナス」からインスピレーションを受け、デザインは美しい立体感と模様を生み出します。これにより、い草の新たな用途を提案します。

サステナビリティへの挑戦


国産い草を使用する「Look into Nature」は、環境負荷の低さと美しいデザインが融合し、総じて「産業としてのサステナビリティ」に貢献することを目指しています。1500年以上の歴史を有するい草産業は、ここ30年で縮小が続いており、アダルは日本の伝統文化を現代に生かす試みをしています。特に、海外の安価ない草の影響がこの業界に与える影響が少なくないため、アダルは高級国産い草の家具ブランドを開発し、世界中のインテリアとして提供することを目指しています。

本ブランドは、2019年のフオーリサローネで初出展を果たし、2023年の展示では多くの来場者を魅了しました。2024年には「SAKYU」が世界三大デザイン賞「iFデザインアワード2024」を受賞するなど、その活動は高く評価されています。

ミラノでの出展情報


アダルは今年もミラノサローネに出展し、ホール14E-30にブースを構えます。現地では、他の一流企業とのコラボレーションやトークイベントなども計画されています。アルフレッド・チョルシなどの著名なデザイナーが登場し、デザインを通じた未来を考えるイベントが期待されています。

アダルは「快適な生活空間のアドバイザー」として、これからも持続可能なデザインを追求し続けるようです。私たちにとって、日本の伝統文化を現代に生かす挑戦を目の当たりにできるこの機会は、非常に貴重なものとなるでしょう。


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会社情報

会社名
株式会社アダル
住所
福岡県福岡市博多区金の隈3丁目13番2号
電話番号
092-504-4141

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