新たな物流ソリューションとしての「プロテクトBOXサーマル」
日本通運株式会社が、タイガー魔法瓶株式会社および岐阜プラスチック工業株式会社との協業により開発した高性能保冷輸送器材「プロテクトBOXサーマル」のテスト販売を2026年6月より開始します。この製品は、環境に配慮した革新的な輸送ソリューションの一環として、多様なニーズに応えるために設計されました。
製品開発の背景
2019年に国内輸送用の梱包ツール「プロテクトBOX」を提供開始した日本通運は、その後も様々なタイプの商品を展開。特に2025年には、貨物自体の温度を利用して庫内温度を維持する技術を持つ「プロテクトBOXサーマル」を開発しました。この器材は、冷凍品、冷蔵品、常温品それぞれの温度維持性能が確認され、さらには大阪・関西万博での実際の保冷貨物輸送でその優れた能力を発揮しました。
商品の特徴
1. 温度維持の効率性
「プロテクトBOXサーマル」は、蓄冷材や蓄熱材を必要とせず、貨物自体の温度を活用します。これによって、温度維持にかかる資材の負担や、管理の煩雑さを軽減できます。
2. 輸送効率の向上
本器材は、冷凍、冷蔵、常温の貨物を一つのBOX内に収容でき、従来分けて輸送していた貨物を効率的に管理できます。これにより、車両の手配や積載効率が最適化され、コスト削減やCO2の排出量低減につながります。
3. 高性能断熱技術の採用
本製品には、タイガー魔法瓶の「TIVIP」と岐阜プラスチック工業の「TECCELL」を用いた断熱ユニットパネルが使用されており、優れた断熱性能と軽量性、高剛性が特徴です。これにより、さまざまな温度管理が求められる業界で幅広く活用可能です。
4. 多様な業界への適用
食品業界のみならず、生花や園芸、精密機器、医薬品など、幅広い分野での利用が期待されています。温度管理が必要な様々な貨物に対応できるため、多くのビジネスシーンでの利便性が高まります。
テスト販売の詳細
現在テスト販売が行われるのは限られた台数のため、生鮮食品や温度管理が必要な工業製品に特化した顧客を中心に参加が求められます。このテスト販売を通じて、日本通運は輸送実績と検証データを蓄積し、2027年度の正式商品化を目指して準備中です。
今後の展開
量産体制を整えた上で、2027年度に本格的な販売が開始される見込みです。日本通運は、CO₂削減や資源循環などのサステナビリティ課題に対応するため、物流サービスをさらに拡充していきます。
結論
「プロテクトBOXサーマル」は、日本通運が掲げる未来志向のサステナブルな物流を実現する重要な一歩です。環境意識の高まる現代において、企業にとって信頼できるパートナーとしての役割を果たすことでしょう。今後の進展に期待が寄せられています。