木造建築の新時代を迎えた「フォレストビルダーズ」初回総会
2024年1月23日、都内のホテル インターコンチネンタル 東京ベイにて、「フォレストビルダーズ」の第一回総会が開催されました。このプロジェクトは、木造建築の普及と発展を目指し、AQ Groupが主導しており、初期メンバーとして26社が一堂に集まりました。当日は、木造建築に関する成功事例が共有され、参加者たちが今後の戦略を熱心に議論する場となりました。
スローガンと目的
フォレストビルダーズのスローガンは「木造は地球を救う。ともに、都市(まち)に森をつくろう」。これは、木造建築の可能性を信じ、環境にも配慮した未来の都市計画を模索する意図が込められています。昨年10月の発足以来、木造建築と脱炭素社会の実現に向けた活動が加速しています。
木造建築技術の進化
新たに発表された「AQダイナミック構法」と「木のみ構法」は、今後の木造建築市場に大きな影響を及ぼすことが期待されています。「AQダイナミック構法」は3階建て以下の低層木造建築に特化しており、一般流通材を組み合わせることで高耐震性能を実現しました。一方、「木のみ構法」は4階建て以上の中層木造建築に対応しており、圧倒的な大空間を確保するための新技術です。この二つの技術は、選択肢の多さと耐震性を兼ね備え、今後の木造建築の普及を支える力となります。
所属企業の増加と期待
第一回総会では、特に「AQフォレスト」という新たな専門グループの結成が発表され、4階建て以上の木造建築に特化したビジョンが示されました。加盟企業数は徐々に増えており、建築の専門メディアからも大きな注目を集めています。AQビルダーとして初期メンバーに加わった企業はすでに12社に達しており、接触が続いていることから、その関心の高さが伺えます。
木造建築市場の動向
木造建築は、近年ますます需要が高まっており、新たにスタートした「フォレストビルダーズ」はその流れに乗る形となりました。また、2025年に施工基準が改定されることにより、より高度な木造建築技術が求められます。これは、木材業界全体にとって大きなチャンスでもあると捉えられています。
日本の木造建築の歴史
日本はかつて優れた木造建築文化を持っていましたが、震災や台風などの影響で木造の建築物が減少しました。しかし、近年ではカーボンニュートラル社会の実現を目指し、木造建築の需要が再び高まっています。AQ Groupは1978年に設立されて以降、木造建築の普及に努めてきました。
未来に向けて
「フォレストビルダーズ」は、2030年までに受注戸数20,000戸の実現を目指し、日本一の木造建築集団になることを掲げています。木造建築新時代の幕開けとともに、AQダイナミック構法と木のみ構法を世界のスタンダードへと昇華させるため、さらに邁進していくことでしょう。次回の総会や、今後の動向から目が離せません。