Formlabsが新たに発表したポリッシングシステム
9月5日、株式会社システムクリエイトが、アメリカのFormlabs社から新しいポリッシングシステム「Fuse Blast」を発表しました。このシステムは、FormlabsのSLS式3Dプリンター「Fuse 1+」の専用アドオンとして機能し、後工程を効率化することを目的としています。
SLS式プリンターの革新
Fuse 1+は、発売からわずか3年でSLS式プリンターマーケットにおいてトップの座を占めるなど、その市場での成功が際立っています。その理由の一つが、同社の後工程をスムーズに行える「Fuse Blast」です。新しいポリッシングシステムを加えることで、さらなる性能向上が図られています。
試作から商品化までのプロセス
Fuse Blast Polishing Systemの導入により、SLSプリントプロセスが飛躍的に強化され、ユーザーは実製品の表面品質についても自信を持って提案できるようになります。新システムでは、使用されるポリッシングメディアが、コスト効率の高い方法で、優れた仕上がりを実現します。
研磨の進化
これまでのSLS式プリンターでは、造形後どうしてもざらつきが残るため、ブラストや研磨、塗装などで仕上げる必要がありましたが、Fuse Blastでは研磨工程が一体化されています。このシステムでは、ブラストと同時に研磨を行うことができ、作業時間は20~60分程度、コストも通常の研磨作業の約1/10に抑えられます。さらに、完成品は光沢感があり、表面の滑らかさも優れているため、品質が大幅に向上します。
使いやすさを追求した設計
Fuse Blast Polishing Systemは、Fuse Blast本体に簡単に取り付けられるモジュール型のスロット設計が特徴です。オペレーターは別の機器を準備することなく、手軽にガラス製メディアによるパウダー除去と、研磨用メディアを使用した研磨を切り替えることができます。このように、メディアの切り替えが可能であることは、仕上がり要件や用途に応じたフレキシブルなワークフローを実現し、簡単な手順で作業効率を向上させます。
新しいポリッシングシステムによって、SLSプリンターの利用がさらに広がり、ユーザーにとっても新たな可能性が開かれることでしょう。この革新は、3Dプリント業界における後工程の作業を一新し、より多くの顧客が優れた製品を手に入れる手助けとなることが期待されます。
お問い合わせ
詳細情報やご質問がありましたら、こちらにご連絡ください。
メール:
[email protected]