地域循環型のスマート・レンタル農園が神戸にオープン
2025年4月25日、神戸市灘区に「LOCAL FARM 神戸大石」が新たに開園します。この農園は、地元の資源を活用し、地域循環型の農業を推進することを目的とした施設です。運営は東京都武蔵野市に本社を置く株式会社ファクティブが行っています。
農園の特徴と運営理念
「LOCAL FARM」は、初心者でも手軽に野菜づくりを楽しめるように、農具や資材、種が附帯されたスマート・レンタル農園です。また、LINEと連携したスマホアプリが提供されており、農業に関する悩みや質問も簡単に解決できます。アプリには栽培辞典や病害虫診断機能があり、利用者をサポートします。
この取り組みは、人口減少や脱炭素化の流れに対応すべく、地域資源と連携して、使いたくなる環境を創出することを目指しています。
地域資源のリユースと持続可能な農業
農園の整備には、神戸市西区の遊休農地の土壌が再利用されています。この土壌自体は栄養が不足しているため、神戸市の東灘処理場から回収した「こうべ再生リン」と、近隣の神戸牛牧場から持ち込まれる堆肥を活用することで、環境への負荷を減らしながら質の高い農業の実施を目指します。
これは単なる農園の開設にとどまらず、地域内での持続可能な循環を促進する実証実験でもあります。野菜残渣の再利用なども行い、地域の資源循環を意識した取り組みが進められています。
神戸市の「こうべ菜園プロジェクト」
神戸市は、「こうべ菜園プロジェクト」を通じて、市民が積極的に公園を利用し、新たなコミュニティを形成する取り組みも実施しています。このプロジェクトは公共空間の管理と運営にも市民が関与する方式で、公園をより身近に感じられる場にしています。
「LOCAL FARM 神戸大石」は、このプロジェクトの一環として設立され、各地で市民が運営する市民農園が増えていくことが期待されています。
アクセスと利用方法
「LOCAL FARM 神戸大石」は、阪神本線大石駅から徒歩2分の位置にあります。利用者は、ホームページから利用希望の登録を行うことができ、2025年4月14日まで受け付けています。使用料金は6平方メートルあたり7,590円(税込)で、500平方メートルの広さを誇るこの農園では、手ぶらで野菜作りを楽しむことができます。
結び
地域循環型のスマート農園「LOCAL FARM 神戸大石」のオープンは、神戸市にとって新たな地域活性化の試みとなります。これからも、地域の皆さんが気軽に農業に取り組める環境を整え、持続可能な社会の実現に寄与していくことでしょう。ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか?