新千歳空港で実証実験
2025-08-06 10:41:24

新千歳空港での安全性向上に向けた除雪支援システムの実証実験の開始

新千歳空港で頑張る除雪支援システム「SRSS」



新千歳空港で、ダイナミックマッププラットフォーム株式会社とそのグループ会社Axyzが、航空機のプッシュバック時に高精度3次元地図データを活用した除雪支援システム「SRSS」を導入する実証実験を開始します。この取り組みは、航空機の運行における安全性を向上させることを目的としており、多くの人々の注目を集めています。

プッシュバック業務とは?



航空機は自走による後退ができないため、スムーズな出発を実現するためには、大型トーイングカーが必要です。この車両が航空機を滑走路に送り出す作業を「プッシュバック」と呼びます。本作業は、空港で日々実施されているものの、適切な技術と高度な連携が求められるため、非常に難易度の高い作業です。

特に、降雪や雨の日などの視界不良時には、航空機が進むべきルートの視認が難しくなります。そのため、トーイングカーの運転手はより慎重に運転し、他の航空機や地上設備との接触を避けなければなりません。こうした中で、SRSSがどのように活用されるのか、その内容に迫っていきましょう。

SRSSの機能と実証実験の概要



SRSSは、雪に埋もれた道路の情報を提供する高精度3次元地図データと、除雪車の正確な位置情報をもとに、運転者に対するガイダンスを行います。このシステムは、除雪のサポートを目的としたものですが、今回の実験では、実際にプッシュバック業務に焦点をあてた活用が検討されることになります。

実証実験は、2025年1月22日から2026年1月21日までの約1年間、新千歳空港内の駐機場から誘導路までのエリアにて実施されます。その間に、SRSSを利用し、安全に作業が行えるかを検証します。特に、積雪や悪天候時の視認性向上に寄与できるかが鍵となるでしょう。

SRSS使用イメージ

高精度3次元地図データの利点



ダイナミックマッププラットフォームのSRSSは、システムが提供する高精度3次元地図データと、GNSS位置情報の組み合わせにより、路肩やマンホールを視覚化します。これにより、作業者が事前に把握できる情報が増えるため、より安全でスムーズな除雪作業が可能となります。特に、配信される補強情報を活用したRTK測位が、秒速で自車の位置情報を把握することに寄与しています。

ダイナミックマッププラットフォームAxyzの取り組み



この実証実験を実施するAxyzは、2022年に設立され、東京都渋谷区を本社とし、今後の業界の変革を目指しています。3次元データを用いた新たなサービスの創出は、航空機運行だけでなく、他の多くの産業にも広がっていくことが期待されます。

まとめ



新千歳空港でのSRSSの実証実験は、航空機の運行における安全性の向上を図る重要な取り組みです。悪天候時における視認性の向上が実現すれば、他の空港への導入も視野に入るかもしれません。このシステムが航空業界に与える影響について、今後の進展が楽しみですね。


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会社情報

会社名
ダイナミックマッププラットフォーム株式会社
住所
東京都渋谷区渋谷2-12-4ネクストサイト渋谷ビル12階
電話番号
03-6459-3445

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