オートファジー関連の革新研究が始動
株式会社AutoPhagyGO(以下APGO)が、XPRIZE Healthspanの準決勝進出を受け、オートファジー指標に基づく前向き介入臨床試験を開始しました。この試験では、ヒトを対象とし、オートファジーに関連する指標と臨床的な結果の関係を探求します。APGOは、試験の再現性や臨床現場での妥当性を高めるために、標準化された評価系で介入効果の検証を行う予定です。
背景と目的
XPRIZE Healthspanは、運動機能、認知機能、免疫機能の三つの領域を対象とした、グローバルな競技会です。このプログラムでは、50歳から80歳の被験者に対し、12ヶ月以内に機能の回復を目指します。目的は、最小でも10年分(できれば20年分)の機能を向上させることです。APGOは準決勝ラウンドを通じて、決勝進出を見据え、臨床試験の厳密さを維持しながら取り組む方針です。
研究の概要
今回の臨床試験は、以下のような特徴を持っています。
- - 試験デザイン: ランダム化された単盲検の並行群間比較試験
- - 対象者: 50歳以上80歳未満の健常な成人男女
- - 主要評価項目: 認知機能、筋力、免疫指標
- - 副次評価項目: オートファジー関連項目や老化指標、睡眠、疲労、体温など
- - 安全性評価: 臨床検査値の変化と、有害事象や副作用の監視
- - 介入期間: 2025年8月から2026年6月まで(XPRIZEの要件に従う)
- - 共同研究機関: プロジェクトパートナー及びメインパートナーが参加
また、被験者登録は既に始まっており、試験情報はUMINに登録されています(受付番号:R000067187)。
代表のコメント
APGOの代表取締役社長、石堂美和子氏は、「XPRIZE Healthspanの準決勝に進出したことで、オートファジーの指標と実際の臨床アウトカムの関係を、厳密なプロトコルに基づいて検証したい」と述べています。科学的な厳密性と公正さを重視し、今回の試験を通じて決勝進出を目指す意向を表明しました。
研究の進行状況
試験ではマウスピースを使った装置を装着し、運動機能の測定も行われる予定です。すでに試験開始の準備は整っており、研究者たちはこのプロジェクトに大きな期待を寄せています。
免責事項
本リリースは研究開始をお知らせするものであり、特定製品の有効性を保証したり、宣伝したりするものではありません。また、この試験は医薬品の治験ではなく、食品およびヘルスケア介入の探索的臨床試験であることを明記しています。
AutoPhagyGOについて
AutoPhagyGOは、大阪大学の吉森保栄教授の研究成果を基に設立されたベンチャー企業です。オートファジーのメカニズムは、細胞内部の不要な成分を分解し、新しい成分に置き換えることで細胞の健康を保つ仕組みであり、特に健康寿命の延伸や老化関連疾患の予防において重要な役割を果たすと考えられています。
会社情報
- - 会社名: 株式会社AutoPhagyGO
- - 住所: 大阪府吹田市山田丘2番1号大阪大学産学共創A棟A406
- - 公式サイト: AutoPhagyGO
お問い合わせ先
株式会社AutoPhagyGO 広報: 越智(おち)・中野(なかの)
Email:
[email protected]
この試験によって、将来的に私たちの健康にどのような影響が出てくるか、非常に楽しみなところです。