新型パルサー・レシーバー『T301PR』が市場に登場
半導体やエレクトロニクス分野での高精度検査を可能にするために、東レエンジニアリングDソリューションズが新たに開発したパルサー・レシーバー「T301PR」の本格販売が12月に開始されます。この製品は、高周波超音波に特化しており、世界最小クラスのサイズを実現しているため、検査装置のスペースを効率よく活用できます。
市場のニーズを捉えたコンパクトな設計
近年、電子機器の性能が向上する一方で、製造段階での検査精度を高める必要性が増しています。特に、超音波を用いた精密検査によって、製品の品質を保証するためのポイントが求められています。しかし、高周波の超音波を用いる検査機器はこれまでに非常に限られた選択肢しか無く、多くの場合、外付けモジュールを使わねばならず、設置の自由度が損なわれていました。
そこで、T301PRは、内蔵型の設計で外付けモジュールを排除し、設置の効率を大幅に向上させることに成功しました。これにより、検査の精密性を確保しつつ、従来の製品に比べて場所を取らずに済むのです。
述べられたテクノロジーの革新
この新型レシーバーは、精密なタイミングと頻度管理によって超音波の発信と受信をコントロールし、電力使用を最小化する技術を搭載しています。同社のテクノロジーは、これまでの設計制約を克服し、最小クラスのコンパクトさを持ちながらも高機能を実現しました。
さらに、USB経由での電源供給も可能であるため、電源の取り扱いが簡単に行える点も大きなメリットです。
販売目標と将来の展開
販売開始を受けて、2021年度には10台、2024年度には100台の販売を目指しているとのことです。このような売上目標の設定は、T301PRが今後の市場における需要を満たすための重要なステップとなるでしょう。
総合的なソリューションの提供へ
東レエンジニアリングDソリューションズは、モノづくり現場の課題を解決するために、テクノロジーとエンジニアリングノウハウを駆使し続けています。今後も、その技術力をもって、産業全体の効率向上とコスト削減を実現するための取り組みに注力していくことでしょう。
企業の概要
- - 会社名: 東レエンジニアリングDソリューションズ株式会社
- - 本社所在地: 東京都中央区
- - 設立: 1984年2月
- - 資本金: 5,000万円
- - 代表者: 中野亮
- - 事業内容: 計測機器、ICT/IoTソフトウェアの開発・販売、電子機器の設計など
T301PRは、次世代の精密検査技術として注目を浴びています。高周波超音波による新たな可能性を秘めたこの製品の活用に期待が高まります。