JICA海外協力隊の60周年記念式典
独立行政法人国際協力機構(JICA)が迎える2025年、青年海外協力隊の発足60周年を記念した式典が、2025年11月13日(木)に東京国際フォーラムホールAで開催されました。この式典は、現地の生活と国際協力の重要性を再認識させるものであり、多くの参加者が集まりました。
第一部:天皇陛下の祝辞と帰国隊員の経験
式典は二部構成で進められ、第一部ではJICA理事長の田中明彦氏が式辞を述べた後、天皇陛下からの祝辞がありました。また、内閣総理大臣の高市早苗氏の言葉が外務大臣政務官の英利アルフィヤ氏によって代読され、日本の国際協力に対する支援が語られました。さらに、パプアニューギニアのマラペ首相からのビデオメッセージも届き、国際的な連携の重要性が強調されました。
帰国隊員を代表して、青木由香さんが自らの経験に基づいて講演。彼女はNPO法人の代表として活動しており、青年海外協力隊を通じた成長を語りました。続いて、次世代を象徴するメッセージを伝えたのは、JICAエッセイコンテストで優秀賞を受賞した中学生の大津里穂さん。このように、若い世代の声も式典で取り上げられました。
第二部:トークセッションとファッションショー
第二部では、「世界と日本を変える力」をテーマにしたトークセッションが行われました。モデレーターはタレントとしても知られるユージさん。元隊員4名が登壇し、それぞれの活動や協力隊の経験が如何に人生観や価値観を変えたかを熱く語りました。彼らは、テクノロジーを駆使しながら持続可能な課題解決に取り組むことの重要性について共有しました。
また、「宇宙×JICA海外協力隊」のコーナーでは小惑星「Jicakyoryokutai」の命名についての報告が行われ、宇宙における国際協力の新たな一面が紹介されました。
続いて、20団体によるファッションショーが開催され、様々な民族衣装や融合スタイルが披露されました。これにより、途上国の文化が日本のコミュニティづくりにも役立っていることが強調されました。観客は多様な文化に触れ、拍手喝采を送りました。
式典の締めくくりには、協力隊の隊歌「若い力」を参加者全員で斉唱し、60年の歴史を力強く感じさせる場となりました。
60周年の取り組み
JICAは2025年を特別な年度と位置づけ、60周年を祝うためにさまざまなイベントを計画しています。国内外での国際協力の重要性を広め、人々の理解を深めていくことを目指しています。JICA海外協力隊は、今後も日本と世界が直面する課題に立ち向かうため、さらなる努力を続けることでしょう。
詳しい情報はJICAの公式ウェブサイトに掲載されており、今後の動向に期待が寄せられています。