Arm HPCクラウドサービス
2018-10-25 11:40:01

次世代スーパーコンピュータ技術を支えるArm HPCクラウドサービスの提供開始

次世代スーパーコンピュータ技術を支えるArm HPCクラウドサービスの提供開始



HPCシステムズは、先端技術を活用した新たなArm HPCクラウドサービスをスタートしました。これは、次世代スーパーコンピュータとして期待されるエクサスケールコンピューティングプロジェクトに基づいたもので、国内外での需要に応えるものです。

提供の背景


近年、特に米国やヨーロッパ、中国、日本などで進行中のエクサスケールコンピューティングプロジェクトは、科学技術計算における新たな進展を目指し、2021年から2024年にかけて急速に進化しています。国内のポスト「京」スーパーコンピュータは、演算性能を1エクサフロップスに到達させることを目指し、従来の「京」と比べて最大100倍のアプリケーション性能を実現することを目指しています。このプロジェクトのコア技術として、Armv8アーキテクチャのプロセッサが重要視されています。

また、近年では科学技術計算のみならず、ビッグデータ解析やAI分野での活用が増加しており、数百~数千の並列処理が可能なハイパフォーマンスコンピュータが求められています。しかし、その消費電力の問題も指摘されており、特に地球温暖化対策として、省エネ性能に優れたArmv8プロセッサを利用したHPCシステムの導入を進めることが急務とされています。

提供されるサービス


HPCシステムズは、Arm社、Marvell社、HiSilicon社との連携を通じて、Armv8アーキテクチャを搭載した新しいHPC環境の構築を進めてきました。具体的には、高速インターコネクトであるInfiniBandを用いたハードウェア動作検証に加え、HPCアプリケーションの検証やビルドも行っています。これまでに培ったノウハウを活かし、多くの科学技術計算アプリケーションを最適化した上で、信頼性の高いIDCフロンティアのデータセンターを通じて提供される予定です。

特に注目すべきは、2018年11月に米国テキサス州ダラスで開催されるSupercomputer Conference(SC18)でのブース発表です。この場を借りて、最新の取り組みや成果を紹介することで、多くの研究者や企業との交流を深めていく予定です。

MarvellとHiSiliconのプロセッサ


Marvell(R) ThunderX2(R) Armプロセッサ


最新のMarvell(R) ThunderX2(R) Armプロセッサは、最大32コア、2.5GHzのスペックを有し、出力の向上と並列処理能力が強化されています。

HiSilicon第二世代 Armプロセッサ


HiSilicon社の第二世代Armプロセッサも、高性能化が図られており、最大32コア、2.4GHzの動作周波数を実現しています。このプロセッサは、特に熱流体や量子化学などにおいて多くのコアを活用した計算を得意としています。

結論


新たに開始されるArm HPCクラウドサービスは、大学や企業の科学技術計算に対する強力なソリューションとして期待されています。HPCシステムズは、今後も数多くのアプリケーションの最適化を進めていく方針です。これにより、今後の科学技術分野における革新と研究開発の加速に寄与していくことを目指しています。

会社情報

会社名
HPCシステムズ株式会社
住所
東京都港区海岸3-9-15LOOP-X 8階
電話番号
035-5446-5530

トピックス(IT)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。