「全国アマモサミット2023」が福岡で海の未来を考える

2023年10月20日から22日まで、福岡市の博多港国際ターミナルにて「全国アマモサミット2023 in ふくおか」が開催されます。本サミットは、アマモという海草を象徴的なキーワードとし、海の自然再生と保全を目指して全国から集まる多様な主体が交流し、意見を交換する機会となっています。

アマモは「海のゆりかご」とも称され、海中の生物にとって重要な生息地となります。加えて、CO2の吸収・貯留機能があるため、気候変動への対処にも寄与しています。この貴重な海草の保全は、持続可能な海の環境を未来の世代に残すために欠かせません。

実行委員長の大神氏は、本大会を通じて様々な主体の連携を深め、参加者全員が海に対する理解を深めるきっかけを作りたいと語っています。「みんなの力で海を守り育てる」ことを目的とする本サミットは、地域の活性化と新たな海づくりのスタートラインを目指します。

サミットはあらゆる世代が参加できる企画が目白押しです。

- 10月20日（金）には「海づくりトークセッション」が行われ、九州大学の馬奈木教授や川口名誉教授らが一堂に集結し、博多湾の環境保全について議論します。参加者として、メーカーや行政の代表者も交えた熱いディスカッションが期待されます。
- 同日、企業による成功事例を共有する「民間パワーが切り開く豊かな海づくり」セッションでは、トヨタ自動車九州や日本航空などの事例を通じて、産業界の取り組みを紹介します。
- 10月21日（土）には「高校生サミット」が開催され、全国14団体が日常の取り組みを発表します。この中で、次世代の考え方を尊重し、意見交換を行う場が設けられます。
- 同日には「博多湾ウルトラクイズ」も実施され、テレビでおなじみの伊藤柚貴さんが楽しいクイズを通じて、博多湾の魅力を伝える計画となっています。
- 10月22日（日）には、これまでの議論を集約し「サミット宣言」を発表します。参加者全員の意見をもとに、今後の海づくりに向けたビジョンを示すことが狙いです。