山陽不動産が仕掛ける新しい取り組み
福山市に本社を構える有限会社山陽不動産は、地域の魅力を発信する新たな動画コンテンツ『地域密着企業訪問の旅』の配信を始めました。このプロジェクトは、入社間もない新入社員のアイデアから生まれたものです。
地元企業の魅力に気づいた若手社員の挑戦
福山市には約22,570社の企業が点在していますが、その多くは地元の人々にも知られていないのが現実です。新入社員の西原氏は、自身の就職活動を通じて、福山市の企業が本来持つ魅力が十分に伝わっていないことを感じ、これを解決しようとこの企画を提案しました。彼は「福山市の魅力は人にある」と確信し、会社のビジョン『福山市を次世代から選ばれる街にする』を実現するため、地域密着型の動画コンテンツ制作に取り組み始めました。
新卒採用の変化と若手人材の活躍
山陽不動産では、過去3年間で新卒採用を継続して行い、新しい時代の風を取り入れる努力をしてきました。2023年度には新卒1名、2024年度に1名、2025年度には2名の採用を計画しています。副社長の角田千鶴氏は、社員一人ひとりのライフスタイルを大切にする働きやすい環境を整えることで、若者から選ばれる企業へと変わったとのことです。
地域の魅力を伝えるために
『地域密着企業訪問の旅』は、単なる企業プロモーションにとどまらず、地元企業の「素の姿」と「隠れた情報」を市民目線でお届けすることを目指しています。取材先は多岐に渡り、自動車販売店、居酒屋、スポーツジムなど、身近なお店を選定。営業部の工藤氏は、「福山の人々の誇りや愛情を感じる瞬間が、このコンテンツの一番の魅力です」と語ります。
若手主導での挑戦と成長
企画のすべてを若手社員が行う姿勢が、この取り組みの特長です。西原氏は動画の撮影や編集を自ら手掛け、「この挑戦を通じて成長を感じています」と振り返ります。社内での新しいアイデアが次々と実現する中、このプロジェクトもそんな文化から生まれました。
地域活性化への挑戦
山陽不動産は、地域密着の姿勢で地元のサッカークラブ『福山シティFC』へのスポンサー活動なども行っています。代表取締役の溝入和子氏は、「小さな企業だからこそ地域と共に成長する道を選びました」と語ります。12名と小規模ながらも、若手の力を取り入れ、さらなる飛躍を目指しています。
今後の展望と目指すもの
今後、山陽不動産は『地域密着企業訪問の旅』を通じて、福山の魅力を広く発信し続けることを約束します。西原氏は「このコンテンツを通じて、『福山に行ってみたい』『福山で働きたい』と思ってもらえる人を増やしたい」と述べています。
まとめ
山陽不動産の挑戦は、新たな地域活性化のモデルケースとも言えるでしょう。今後、彼らがどのように福山の魅力を発信し続けていくのか、ぜひ注目したいところです。