ワタミファームが目指すフードロスゼロへの新たな挑戦とは

ワタミファームが未来の食文化を変える

日本の農業界において、環境への配慮と効率的な資源利用が重要視されている中、ワタミファームが「フードロス×冷熱万博会議」に参加し、新しい挑戦を示しました。この会議は、2025年大阪で開催される万博の一環として行われ、フードロス削減をテーマにした革新的な技術の発表の場でもありました。

フードロス問題に立ち向かう

日本では、毎年多くの食材が無駄にされています。ワタミファームは、この問題に取り組むべく、農業の課題を解決するための研究開発を進めています。同社が提唱するのは、未利用農産物を長期保存する技術で、これは特に冷熱技術に基づいています。この技術の核となるのが、低温凍結粉砕技術です。

冷熱技術の活用

冷熱技術は、さまざまな食品に応用が可能です。ワタミファームが関与する「未利用食材300万トンを倒せ！」プロジェクトでは、生協や医療従事者と連携し、冷凍保存した未利用食材を粉末化する手法を開発しています。この革新的な技術により、さつまいもなどの余剰作物が粉末化され、料理に使用できる新たな可能性が広がります。

共同研究の幅広さ

このプロジェクトに参加しているのは、山形大学を中心として、宮城大学や一正蒲鉾、石油資源開発、三菱UFJリサーチなど、多岐にわたる組織です。これにより、産官学の知恵を結集し、フードロス削減のための具体的なアクションを展開しています。冷凍粉砕技術は、農業だけでなく、食品流通や消費者の食文化にも影響を与えるものとされています。

ワタミファームの取り組み

また、ワタミファームは長年にわたり有機農業にも力を入れてきました。2002年から始めた有機農業は、現在全国で展開され、531haの農地を利用しています。これにより、持続可能な農業のモデルを作りながら、地域との連携を重視し、地域づくりにも寄与しています。未利用農産物を外食や宅食に活かすことで、農業から食卓までの一貫した価値提供を進めています。