OTBがサステナビリティ・レポートを発表
イタリアの国際ファッショングループOTBは、2024年のサステナビリティ・レポートを発表しました。この報告書では、環境、社会、ガバナンスの観点から最新の取り組みと成果を提示し、今後の挑戦に向けた明確なビジョンを示しています。OTBは、ファッション業界のリーダーとして持続可能性を追求し、「Be Responsible. Be Brave.」というミッションのもと、具体的な行動を起こしています。
環境への強いコミットメント
OTBは、2024年に向けて、全社的な排出量を2023年比で31%削減するという大胆な目標を掲げ、実現しました。さらに、欧州と北米においては、直営拠点での電力を100%再生可能エネルギーで賄うことにも成功しています。この取り組みは、同グループのスコープ1、2、3に基づく排出量の削減に貢献し、国際的な気候変動対策にも寄与しています。
製品でのサステナビリティ推進
OTBグループが展開する各ブランドのコレクションでも、責任ある素材選びが進められています。2024年には、OTBの総購入原材料の24%に認証素材が使用され、前年より7%の増加を達成しました。中でも、オーガニックやリサイクルされた綿素材の調達が注目されており、全体の62%を占めています。このような責任ある設計と素材選定は、持続可能なファッションを実現するための鍵となっています。
社会への影響とOTBファウンデーションの役割
OTBファウンデーションは、グループの社会的責任を担い、特に女性や子ども、社会的弱者への支援に力を入れています。最近の「ブレイブ・トゥ・ケア」プログラムでは、OTBの従業員がボランティアとして社会貢献する機会を得て、130人以上が参加しました。このようなプロジェクトは、企業と地域社会を結びつけ、前向きな変化を創出する効果があります。
教育への取り組み
OTBは人材育成にも力を入れており、サステナビリティに関連する専門的な研修を実施し、2024年には53,000時間以上のトレーニングが行われました。また、男女平等の促進や次世代のクラフツマンシップの育成にも注力しています。これにより、OTBは企業の価値を高め、働きがいのある職場環境を構築しています。
デジタル技術と透明性
OTBグループは、ブロックチェーン技術を活用し、製品の真正性を証明するためのデジタル証明書を発行しています。2022年から2024年の間に、Jil SanderやMaison Margielaなどのブランドに対して180万件以上の証明書が発行され、顧客は商品購入時にその真偽や原産地を確認することが可能になりました。これにより、消費者の信頼を得ることを目指しています。
結論
OTBの2024年サステナビリティ・レポートは、ファッション業界における責任あるビジネスモデルの確立に向けた具体的な進捗を示しています。環境負荷の低減、社会への貢献、そしてサステナブルな製品作りは、より良い未来への道のりであり、OTBは今後もその使命を果たし続けることでしょう。さらに詳しい情報やレポートは、OTB公式サイトでご覧いただけます。