モノ管理DXの未来
2021-10-20 14:50:02

モノ管理DXが実現する「作業ゼロ」「ミスゼロ」の未来とは

モノ管理DXが実現する「作業ゼロ」「ミスゼロ」の未来とは



2023年、幕張メッセで開催されたIoT&5Gソリューション展示会において、モノ管理DXが新たな形で注目を集めています。この展示では、作業ミスをゼロにする最新技術や、業務負担を軽減するためのソリューションが続々と発表されました。

スマートグラスによるビジョンピッキング



初めに紹介されたのは、スマートグラス「Find-X for SG」を用いたビジョンピッキング技術です。従来の機械式ピッキングと同じ精度で、しかも低コストで構築できるのが最大の特長。このスマートグラスは、既存の棚にマーカーを貼り付け、エクセルで管理しているファイルを直接読み込むことで、商品の正確な位置を瞬時に表示します。そのため、作業者はハンズフリーで効率良く作業でき、従来の機械式システムに比べて設置場所の自由度も高まります。

SmartMat Cloudによる在庫管理



次に紹介されたのは、「SmartMat Cloud」という重量IoTクラウドサービスです。このサービスは、様々な業種で利用されており、重量計が搭載されたスマートマットが在庫の重さを自動で計測し、設定したタイミングでそのデータをクラウド上に送信します。この仕組みによって、自動棚卸しが実現し、在庫確認の手間が大幅に削減されます。現在、確実に在庫数量を把握できるだけでなく、遠隔での確認も可能となるため、現場に行く必要がなくなります。

温度測定と水漏れ検知機能を備えたICタグ



さらに、ICタグ「Temperature Sensor DogBone」も見逃せません。このタグは温度測定と水漏れ検知が可能なUHF帯パッシグタグで、特に生鮮宅配や医薬品物流、設備メンテナンスでの使用が期待されています。メンテナンスが不要なバッテリーなしの設計で、従来の温度ロガーよりも安価で導入しやすいというメリットも持っています。展示では、かご車に乗せた対象物の一括読み取りや、水漏れ検知のデモが行われました。

5G・QZSS対応の基板アンテナ



最後に、5GとQZSSに対応した基板型アンテナも紹介されました。こちらの基板アンテナは、小型化・安価・高性能を兼ね備え、ドローンやウェアラブルデバイスへの組込みに最適です。無線インフラを利用した次世代の商品開発を考えている方にとって、非常に注目すべき商材です。

企業概要



モノ管理DXを推進しているのは、日精株式会社とフリック株式会社です。日精株式会社は、機械式駐車場設備や各種産業用機器を製造・販売し、1953年に設立されました。フリック株式会社は、インターネット関連の企画や開発を手掛けている若い企業で、2015年に設立されました。両社が協力することで、新たな技術革新が進んでいます。

この展示を通じて、今後もモノの管理業務におけるDXの進展が期待されます。作業の正確性向上や業務効率化は、企業にとって不可欠な要素となっており、それによって生産性も大いに向上するでしょう。

このように、モノ管理DXの革新はすでに始まっており、その動向から目が離せません。

会社情報

会社名
日精株式会社
住所
東京都港区西新橋1-18-17明産西新橋ビル
電話番号
03-3502-9579

トピックス(IT)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。