追手門学院大学に新たな風、理工学部設立
2025年4月6日、追手門学院大学は新設された理工学部の学生を含む新入生2,668名を迎え、初めての入学式を挙行します。この日、大学は9学部3研究科の体制をもって、新たな一歩を踏み出します。
入学式の舞台となるのは、大阪府立国際会議場。初めての理工学部を含む新たなスタッフに、とても期待が寄せられています。また、式典では、本学卒業生であり、日本科学未来館の館長としても知られるIBMフェローの浅川智恵子氏が新入生に向けてビデオメッセージを送ります。
浅川智恵子氏からのメッセージ
浅川氏は追手門学院大学の13期生として、文学部イギリス・アメリカ語学文学科を卒業後、日本アイ・ビー・エム株式会社東京基礎研究所でアクセシビリティに関する研究に取り組みました。その後、東京大学大学院工学系研究科で博士号を取得し、2009年には技術者としての最高職位であるIBMフェローに任命されました。
最近では、彼女の視覚障害者支援の取り組みが注目を集めており、自律型ナビゲーションロボット「AIスーツケース」の開発を手掛けています。このプロジェクトは、2025年の大阪・関西万博で実証実験され、科学と社会の架け橋としての役割を果たすことが期待されています。これはまさに、追手門学院大学が掲げる「文理を超えた学び」の理念を具現化したものです。
新たな教育環境
追手門学院大学は2014年に比べて、長期構想2040と中期経営戦略に基づいた学部設置や改組を進めてきました。これにより、新設される理工学部は教育・研究の幅を広げ、生徒に多様な学びを提供します。今回の入学式は、9学部3研究科、総学生数9,482人における新たなスタートとなります。その結果、文系学問に工学・情報科学の分野が加わり、より多様性に富んだ教育環境が生まれます。
入学式の予定
入学式は、午前の部と午後の部に分かれて行われ、真銅学長の式辞と新入生代表による宣誓が予定されています。新しい環境の中で新入生たちは、未来に向けたさまざまな可能性を広げていくことでしょう。新たな学びを通じて育まれる知識と経験は、今後の人生において大きな支えとなるでしょう。
新入生一人ひとりが、浅川智恵子氏のメッセージに触れながら、理工学部での学びに対する期待と夢を抱きつつ、学生生活の第一歩を踏み出します。現代の課題に挑む力を育むための基盤が整った今、追手門学院大学での学びの旅がいよいよ始まります。