Skillnoteが東京大学と工場長の人材育成を共同研究開始

Skillnoteと東京大学が工場長の人材育成に関する共同研究を始動



株式会社Skillnoteは、東京大学大学院経済学研究科経営教育研究センター(MERC)とともに、製造業の中核を担う工場長や事業所長の人材育成についての共同研究を発表しました。この取り組みは、現場の高齢化や若手人材の確保が困難な中で、製造業全体の競争力を強化する狙いがあります。

背景


現在、日本の製造業はさまざまな課題に直面しています。人材の高齢化や人手不足は深刻で、加えて外部環境の変化―資源の高騰、インフレ、デジタル化の遅れ―なども影を落としています。こうした状況から、経営の要となる中核人材の育成が必要不可欠だとされています。

特に、工場長は単なる管理者に留まらず、企業経営全体に関わる重要な存在です。そのため、経営視点と現場の実情を両方理解し、その両者を結びつける役割を担っています。しかし、必要なスキルや知識が十分に育成されないまま工場長になるケースが多く、実務経験のみに頼った教育が中心です。これが将来のリーダー人材の発掘と育成における課題を生んでいます。

共同研究の目的


本研究では、工場長に必要とされる能力要件を明確化し、その能力を備えた将来の候補者を見つけ出すことを主な目的としています。MERCは、さまざまなタイプの工場長を対象とした調査を行い、その結果に基づき、ものづくりに関する中核人材の能力構成を体系化し、実行可能なキャリアマップを作成します。

具体的なテーマ


1. 中核人材の人物像とスキルの定義: 工場長を中心に、求められる能力や人物像を明らかにします。
2. キャリアステップの視覚化: 工場長になるまでに必要なスキルや経験を可視化し、候補者の計画的な育成をサポートします。

このプロジェクトでは、パナソニックグループと協力して進める予定です。また、今後、製造業の他の企業とも共同研究を進めることを検討しています。

研究者のコメント


東京大学大学院経済学研究科の大木清弘准教授は、これまで企業とのコンソーシアムを通じて培ってきた経験を基に、今回の共同研究に期待を寄せています。彼は、この研究が日本のものづくり文化を守るために、どのような人材が求められるかを明らかにする重要な機会であると語っています。さらに、人的資本経営の観点からも、工場長に必要なスキルについて新たな視点を提供したいとの意義を強調しています。

Skillnoteの代表取締役、山川隆史氏も、「つくる人が、いきる世界へ」というビジョンの下、製造業の人々が成長を実感し、やりがいを感じられる職場環境の実現を目指しています。この共同研究によって、工場長や事業所長の育成方法を体系化し、現場の人々のスキル向上に貢献したいと述べています。

まとめ


日本の製造業はその成長と発展のために、今後も人材育成に力を入れていく必要があります。Skillnoteと東京大学の共同研究は、工場長など中核人材の育成を進めることで、製造業における競争力をも高めるかもしれません。今後の研究の成果には大いに期待が寄せられています。

会社情報

会社名
株式会社Skillnote
住所
東京都千代田区神田錦町2-2-1 KANDA SQUARE 11F
電話番号
03-6262-5040

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