TCIC Ideation Program 2024ミートアップの開催
2025年2月10日に、東京都虎ノ門のCIC Tokyoで「TCIC Ideation Program 2024」の成果を発表するミートアップが開催されました。このプログラムは、クリエーターやスタートアップが自己のオリジナルIP(知的財産)を開発し、その商業化を図ることを目的とした支援プログラムで、今回のイベントには様々な業界関係者が集まりました。
イベントの概要
「TCIC Ideation Program 2024」は、東京都が運営する東京コンテンツインキュベーションセンター(TCIC)が主催し、コンテンツやエンタメ関連のアイデアをビジネス化するためのプログラムです。昨年の参加者から選ばれた9組のピッチが行われ、それぞれが独自のアイデアを熱く語りました。参加者は、登壇者との交流を深めるために積極的に意見交換をし、新たなビジネスの展開について話し合いました。
9つのプロジェクト内容
ピッチでは、以下の9つのプロジェクトが紹介されました。
1.
XRアトラクションの展開(小林 大河氏/株式会社日本XRセンター)
東京ドームシティに常設のマルチプレイヤーアトラクションをオープン予定。独自のIPとコラボレーションし、全国への展開を目指す。
2.
実写作品企画『TOKUSATSU』(舞原 賢三氏/個人事業主)
特撮ヒーローを題材に、AIを利用したショートドラマを制作し、グッズ展開を視野に入れたビジネスを構想。
3.
イラストシリーズ『世界のおじちゃん』(織田 博子氏/創業準備中)
世界中の人々との出会いを通じて独自の文化を発信し、ユニークなコンテンツをIP化していく計画。
4.
縦型ショートアニメ『Pocket ANIME』(和田 亮一氏/株式会社TOKYO EPIC)
2分間のショートアニメに特化したプラットフォームを開発し、SNSとの相性を生かしたコンテンツ制作を推進。
5.
百虞夜行(みかん氏/個人事業主)
日常の「おそれ」を妖怪として可視化した新しい形のエンターテインメントを展開中。
6.
親子で学べるキッズコンテンツ(ぽぴぽぴ出版(仮))
家庭で子供が学べるYouTubeチャンネルを開設し、無料の知育コンテンツを提供する新たな取り組み。
7.
コスモっ子(安藤 伸幸氏/個人事業主)
幻想的なオリジナルキャラクターを用いたアートグッズやコンテンツ展開を視野に入れる。
8.
お笑い×多様性漫才大会D-1グランプリ(マヌー 島岡氏/チーム フランポネ)
雇用問題を解決するために多様性をテーマとした漫才大会を開催し、教育プログラムにも取り組む。
9.
CultureHouse(渡部 恭己氏/フツララ合同会社)
謎の生命体を育てるアドベンチャーゲームの開発を進め、多方面への展開を目指す。
参加者の感想
参加者はピッチによる刺激を受け、各プロジェクトへの関心が高まりました。「横断的にキャラクターやコンテンツが集まり、ピッチを聞ける機会はこれまでなかった」との声もあり、コンテンツビジネスの未来に期待が寄せられています。
TCICの役割
東京コンテンツインキュベーションセンターは、コンテンツ関連産業の創業支援を通じて、東京都の産業振興を目指しています。スタートアップやクリエイターのアイデアを具現化し、ビジネスとして成長させるプログラムを提供しています。これによって、日本のコンテンツ産業の活性化に貢献し、次世代のクリエイターたちの成長を支援しています。
今後も新たなコンテンツビジネスの発展に期待しつつ、TCICの取り組みに注目が集まります。