新たに登場した「文章ゼミ」: 教員と学生をつなぐ新しいツール
AIの普及により、大学のレポート作成や論文執筆に生成AIを利用する学生が増え、教育現場は新たな局面を迎えています。しかし、AIでは提供できない「人からのフィードバック」がますます重要視されているのです。教育の質を高めるためには、教員が直接学生に対して行う丁寧なコメントが不可欠です。私たちの持つ知識や経験を基にしたフィードバックが、学生の学びを深める鍵となるでしょう。
大阪を拠点とする株式会社岡田商会が提供する“文章ゼミ(INKY STAMP)”は、大学教員の負担を軽減することを目的とした添削スタンプセットで、Amazonにて全国で販売を開始しました。その背景には、大学教員の過重労働が存在します。2019年の文部科学省の調査によると、大学教員の平均労働時間は週60時間を超え、さらに2023年の調査では月あたりの残業時間が平均58時間に達します。これらの実情を踏まえて、教員の添削業務を効率化しようとする試みが必要とされていました。
効率的なフィードバックを可能にする「文章ゼミ」
“文章ゼミ(INKY STAMP)”のスタンプセットには、特に利用頻度の高い14種類のフィードバックコメントが含まれています。たとえば「説明不足」「論理の飛躍」「出典を示す」「一文が長い」といった、文章改善に役立つポイントを明確に視覚化しました。印刷されたレポートに押すだけで、学生は自らが直面している課題を一目で理解できる仕組みです。さらに、横書き・縦書きの両方に対応しており、幅広いシーンで活用できます。
また、このスタンプセットはインク内蔵型のため、スタンプ台を必要とせず、非常に使いやすいのが特徴です。一回の捺印で約3,000回の使用が可能で、インクの補充も簡単です。これにより、教員は煩雑な準備時間を減らし、より多くの学生に対して効率よくフィードバックを提供できるのです。
教育現場の新しい風土づくり
“文章ゼミ”には、従来の指摘スタンプに加えて、ポジティブなコメントを促すスタンプも添付されています。「イイネ!」といった励ましのコメントが追加されることで、学生のやる気を損なうことなく、良い点を見つけて褒めるという教育文化を育むことができます。この取り組みは大学だけにとどまらず、高校や専門学校、日本語学校など様々な教育機関でも利用されるなど、着実に広がりを見せています。
教育現場では多忙な日々が続く中、より良い関係性を築く手助けをするために、“文章ゼミ”は開発されました。教員と学生のコミュニケーションに新しい風を送るこのスタンプセットが、人の温かさを残した学びの場を生み出す一助になればと願っています。これからも、岡田商会ではハンコの新たな可能性を追求し、教育における価値を高めるアイテムを次々と企画していきます。