Green Carbonがベトナムでのカーボンクレジット創出に寄与
Green Carbon株式会社(代表:大北潤)は、2025年7月22日にベトナムのハノイで開催されたフォーラムに参加し、ここでのカーボンクレジット創出プロジェクトを紹介しました。このイベントは、ベトナム農業環境省(MAE)と日本環境省が共催し、低炭素開発を進めるための情報共有や協力関係を強化する重要な場となりました。
フォーラムには中立的な立場から政府や業界のリーダーが多数出席し、カーボンクレジット市場の活性化を目指す議論が行われました。特に、Green CarbonはAWD技術を活用して農業からのメタン排出を削減し、これをカーボンクレジットとして売却するプロジェクトをご紹介しました。
JCM制度とカーボンクレジットの意義
JCM(Joint Crediting Mechanism)は、日本政府が提唱した制度で、開発途上国との二国間協力を促進しながら、温室効果ガスの排出量を削減することを目的としています。ベトナムは2013年からこの制度に参加し、既に15の方法論が承認され、合計14のプロジェクトが登録されています。これにより、日本からは3500万ドル以上の支援が行われ、約35,000トンのカーボンクレジットが発行されています。
Green Carbonはこの流れに乗り、特にベトナムにおける農業由来のカーボンクレジットの増加に貢献しているのです。近年、社会的な意識が高まる中、カーボンクレジットに対する需要はますます高まっています。
AWD技術の導入とその効果
AWD(間断灌漑)技術は、水田において水を断続的に供給することでメタンの排出を抑えるものです。この技術を用いることで、メタン排出量を最大50%削減できることが示されています。また、生産量が約5%増加し、農家にとっては年間150ドルの収入増加が期待できると言われています。
Green Carbonは2024年に現地事務所を設立し、22の省とパートナーシップを結ぶことで、AWDの普及や関連プロジェクトの進展を進めています。
今後の展望
Green Carbonは、今後もベトナムにおけるカーボンクレジットの創出をサポートし、持続可能な農業に関連するソリューションを提供していく方針です。特に、全国の農業研究機関や大学と連携し、地域に根ざした環境保護活動を展開しています。これにより、農業界、政策立案者、企業の皆様へ具体的な支援を行い、明るい未来を築いていくことを目指しています。
JCMの枠組みは、国際的な炭素市場においても重要であり、Green Carbonの活動がその一助となることを願っています。今後も進捗状況や新たな取り組みについて、ぜひ注目してください。