estomaとみずほリサーチが業務提携を発表
最近、株式会社estomaとみずほリサーチ&テクノロジーズがサステナビリティ開示の支援を目指して業務提携を行うことが発表されました。この提携の背景には、サステナビリティ基準委員会(SSBJ)が制定した新たな基準があり、2025年から段階的に適用が求められる見込みです。この新基準は、企業に多くの情報開示を求め、特に東証プライム市場に上場する企業にとって大きな負担となることが予想されています。
SSBJ基準と企業への影響
SSBJは、日本におけるサステナビリティ開示の国際的な整合性をめざしており、従来の任意開示から法定開示への移行が進んでいます。すなわち、企業は、気候変動や水資源、人的資本など、複数のカテゴリーにわたる詳細な情報を開示する必要があります。このため、開示内容は増大し、企業はそれに対応するための人的リソースを大幅に投入することが求められます。
提携による新しい支援サービス
estomaは、生成AIを活用したサステナビリティ情報開示の効率化を使命とし、これにより企業が深刻なリソース不足に陥ることを防ぎます。みずほリサーチ&テクノロジーズは、豊富なコンサルティング経験を活かして、企業が求める情報開示の質を向上させる支援を行います。この提携によって、生成AIを用いた新たなサステナビリティ開示支援サービスが共同開発されることになります。
事例の希少性と先進性
サステナビリティ情報開示において、コンサルタント企業とスタートアップの連携は日本では稀少なため、この業務提携は非常に先進的な試みとされています。二社はこの提携を通じて、企業が持続可能性の向上を図るための情報開示へのアプローチを一層強化することを目指しています。
今後の展望
今後は、サステナビリティに対する投資家の関心が高まる中、求められる情報開示の複雑さは増す一方です。今回の業務提携が、将来的に企業の抱える課題を解決する一助となることが期待されています。estomaとみずほリサーチは、SSBJ基準への対応が求められる企業に対して、より合理的且つ高品質な情報開示を実現することで、企業価値の向上に寄与することを目指しています。
株式会社estomaとみずほリサーチ&テクノロジーズの紹介
estomaは、ESG情報統合管理クラウドを提供するソーシャルベンチャー企業です。2022年に設立され、ESGに関する包括的な情報を管理することが可能です。また、みずほリサーチ&テクノロジーズは、2021年に設立され、情報処理やコンサルティング業務を行っており、企業のサステナビリティを支える豊富な経験を有しています。両社の連携がもたらす新たな価値に期待が寄せられています。