デジタル化の壁
2026-05-14 12:24:50

企業に迫るデジタル化の壁:ノンコア業務の影響とは

企業に迫るデジタル化の壁:ノンコア業務の影響とは



近年、デジタル化の進展とともに、多くの企業が業務効率化や生産性向上を目指して様々なツールやシステムを導入しています。しかし、シナジーマーケティング株式会社が実施した調査によると、デジタル化の波があるにもかかわらず、企業の現場では「定着の壁」と呼ばれる新たな課題が浮上していることが明らかになりました。

調査結果の概要



この調査は、全国のビジネスパーソン1,000人を対象に行われ、特にマーケティング、広報・PR、販売促進、営業・販売に従事する人々がその焦点です。調査の結果、ノンコア業務が70%以上を占める層では、業務環境を理由とした離職意向が77.9%に達し、ツールの引き継ぎに課題がある層ではその数が42.2%に上りました。一方で、引き継ぎ課題がない層の離職意向はわずか6.4%にとどまっています。

ノンコア業務の増大が生む影響



ノンコア業務とは、企業の主たる業務とは直接的に関わらない、操作や設定、エラー対応などの業務を指します。調査によれば、40.0%の参加者が業務時間の半分以上をこれらのノンコア業務に費やしているとのこと。その結果、本来の業務である企画や戦略立案に十分な時間を割けず、現場の負荷や離職意向に悪影響を及ぼしています。

これにより、組織内での孤立感が高まり、相談しづらい環境が形成されることが「定着の壁」と呼ばれています。特に、経験年数が1年以上3年未満の層では、離職意向が67.8%と高い結果を示しており、これは職務に慣れていく過程で業務環境への問題意識が際立つことを意味しています。

引き継ぎ課題と“負の遺産”



調査から明らかになったもう一つの大きな問題は、ツールの引き継ぎ時における課題です。「前任者も使いこなせていなかった」「マニュアルが存在しない」など、引き継ぎ時の混乱が多くの現場で生じています。このような引き継ぎの不備は、単なる業務の手間では済まず、次の担当者にとっても定着リスクを高める負の遺産として残ります。

持続可能な運用の必要性



シナジーマーケティングの調査担当者、和田直之氏は、「今回の調査結果は、単に機能や仕組みを追加するだけでは持続的な成果を得ることはできないということを示しています。現場での継続的な運用設計が不可欠である」と述べています。彼のコメントは、ノンコア業務の負担や引き継ぎ課題が組織の疲弊を招いていることを反映しており、解決策が求められています。

実践指針



本レポートでは、ノンコア業務の影響を軽減し、定着を促進する実践指針として以下の三つを提案しています:
1. 作業割合を可視化する:担当者の負担状況を把握し、見える化することで、業務改善の第一歩とする。
2. 定着しやすさを運用設計の基準にする:業務の複雑化や属人化を抑え、誰が担当しても理解しやすい状態を目指す。
3. 顧客と向き合う時間を取り戻す:効率化で生まれた時間を無駄にせず、実際の顧客理解や戦略立案に活かすことを重視する。

おわりに



これらの実践指針を考慮に入れながら、企業はデジタル化とツール活用によって生み出される成果を持続可能に保つための運用設計を見直す必要があります。調査で得られた洞察が、企業の人材定着や業務環境の改善に寄与することを願っています。また、さらに深堀りした講演やセミナーへの参加もぜひ検討してみてください。


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会社情報

会社名
シナジーマーケティング株式会社
住所
大阪府大阪市北区堂島1-6-20堂島アバンザ21F
電話番号

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