ジョニー・ウォーカー、トライアンフで2025年エンデューロクロス優勝に輝く

トライアンフファクトリー・レーシングが、2025年のAMAエンデューロクロス選手権において歴史的な成績を収めました。ライダーのジョニー・ウォーカーが、人気のオフロードバイク、TF 450-Eを駆り、全6戦を戦い抜いて年間チャンピオンの栄冠を手にしたのです。この勝利はトライアンフにとって、アメリカのインドア・オフロードレースにおける大きな成果と言えます。

シーズンは好スタートで始まりました。開幕戦でジョニーは見事に総合優勝を遂げ、タイトル争いの有力選手としてその名を挙げました。第2戦でも2位を獲得し、さらなるポイントを積み重ねます。第3戦ではアイダホフォールズで再び2位フィニッシュ。彼の走行はシーズン後半へ向け、精度とスピードを示すものでした。

第4戦、レッドモンドでは、特に激しいバトルが展開されました。しかし、ウォーカーはそんなプレッシャーにも動じることなく、気迫の走りを見せ、再び2位でフィニッシュ。ポイントリーダーに接近する重要な位置を得ることに成功しました。

続く第5戦のリノでは、ジョニーが能力を完全に発揮。彼は夜のレースで圧倒的なパフォーマンスを披露し、全モトで勝利を飾りました。この勝利により、シリーズリーダーとのポイント差がわずか3点にまで縮まり、チームにとって重要な瞬間となりました。

そして迎えた最終戦エベレット、緊迫したレースにおいて彼は冷静さを保ちながら、テクニカルなコースを巧みに攻略。最終的には全戦を通して見事な成績を収め、トライアンフにとって初のAMAエンデューロクロス選手権制覇という偉業を達成しました。

ジョニー・ウォーカーはこの勝利について "厳しいコースでしたが、見事に1-1-2の結果を出すことができた。全戦で1位または2位に入れたことに満足している。そして次のスーパーエンデューロも全力で挑むつもりだ"と語り、大きな手応えを感じている様子でした。

一方、チームのマネージャーであるポール・エドモンドソン氏は、「エンデューロ選手権制覇は格別な喜び。ウィナーのジョニーには感謝の気持ちでいっぱいだ。この成果は、トライアンフファクトリー・レーシングにとって特別な瞬間だ」と振り返りました。

今後は12月13日にポーランド・グリヴィツェで開催されるFIMスーパ―エンデューロ世界選手権の開幕戦が控えています。この成功を踏まえ、新たな挑戦が期待される中、ジョニー・ウォーカーとトライアンフファクトリー・レーシングには多くの注目が集まっています。

店舗での取り扱いとして、TF 450-Eの価格は1,296,000円から、他のモデルも現在販売中で、世界基準のサポート体制も整備中とのこと。

最新のオフロード技術を駆使したトライアンフバイクは、ライダーの期待にも応えられる性能が期待されます。また、今後の展開や詳細情報については、トライアンフの公式ウェブサイトを通じて確認が可能です。トライアンフは、120年以上にわたるバイク製造の歴史を持つ英国最大のオートバイメーカーとして、新たな未来へ向けた意気込みが感じられます。