国際的な教育の新たな一歩:陸前高田市の新刊
岩手県陸前高田市広田町で、新たに出版された学術書『Perspectives on the Global Folk High School Movement and People’s Future Lab』が注目を集めています。この書籍は、世界の教育リーダーと共同で執筆され、国際的な教育の視点から新しい学びの形を探究しています。
1. 書籍の背景
本書は、デンマークの教育者N.F.S.グルントヴィの思想を基盤にし、現代の市民教育が社会問題をどのように解決できるのかを体系的に考察したものです。2019年に開催された「International Folk High School Summit」から始まった、国際的な協力プロジェクトの成果として位置づけられています。教育界から集まった浸透した知見や、国際的視野に基づく実践例が16も収められ、グルントヴィの思想がパウロ・フレイレやタゴールと対比されながら論じられています。
2. SETの活動と地域との結びつき
認定NPO法人SETは、2018年からデンマークの教育機関「フォルケホイスコーレ」と連携し、地方における新しい教育の形に挑戦しています。特に、岩手県陸前高田市広田町を拠点とする「Change Makers' College(CMC)」は、地域住民と共に生活しながら若者が「自分の生き方」を探究する全寮制の学校。この取り組みは、ただ単に学ぶ場所を提供するだけではなく、地域と密に結びついた学びのモデルを提案しています。
3. 未来の学びへの提案
本書の第16章では、陸前高田市における「学びのコミュニティ」の実践が紹介されており、変化を生む力を持つ「Change Maker」になるための学びについて論じています。これは東日本大震災後の復興を背景に、地域住民や都市部の若者が共に学び合う新しい試みを映し出しています。
4. 国際的な視点で考える日本の未来
岩手の地域づくりが国際的に注目される中、本書は日本の教育における新しい視点を提示しています。若者たちが地域コミュニティと協力し合い、自らの人生の主人公となる姿が描かれています。この実践が国際社会でどのように評価されるかが楽しみです。
書籍情報
- - 正式書名: Perspectives on the Global Folk High School Movement and People’s Future Lab
- - 出版社: LIT Verlag
- - 出版年: 2026年(2025年11月11日に先行リリースイベントを実施)
- - ISBN: 978-3-643-91728-7
SETとそのミッション
SETのミッションは、「一人ひとりの“やりたい”を“できた”に変え、日本の未来にGoodなChangeを起こす」ことです。2011年の東日本大震災以来、認定NPO法人として地域との関係を重視し、若者と住民が共に学び合う仕組みを構築しています。これにより、地域活性化と持続可能な未来に向けた教育モデルを提供し、地域社会を豊かにしています。SETは今後も国際的な教育の在り方を探求し続けるでしょう。