沖縄県で進む健康経営促進への新たな取り組みとは
沖縄県では近年、健康経営の推進に向けた活動が活発化しており、その一環として「おきなわ健康経営プラス1プロジェクト」が進行中です。この中で、中小企業の健康に対する取り組みが注目されていますが、全国的に見てもその実例はまだまだ限られています。そのため、企業の経営者や従業員の間で健康経営の重要性についての理解が進んでいない現状があります。このような背景のもと、株式会社アイセックが受託した「令和5年度地域経済産業活性化対策調査」が始まりました。
事業の目的と内容
本事業の主な目的は、健康経営に取り組む企業の投資効果を分析し、経営者や企業の社内にその効果を示すことです。具体的には、健康経営を実践している沖縄県内の中小企業を対象に、健康投資の効果を数値的に評価し、そのデータをもとに全国レベルでの普及を図ります。また、本事業では健康経営の質の向上を目指し、健康経営優良法人の取得を支援するための研修セミナーの実施も計画しています。
各ステップの詳細
事業内容は大きく分けて以下の4つのステップから成り立っています。
1.
健康経営の投資効果の検証:沖縄県内の中小企業2〜3社を対象に、健康経営に関する投資効果を分析し、実際的な効果を明らかにします。
2.
関係者ヒアリング:健康経営に関する事例調査を行い、外部の研究機関や教育機関とも連携を図り、効果指標の設定のための情報を集めます。
3.
研修の開催:健康経営を進めている企業向けに、投資効果分析の技術や、健康経営優良法人申請における重要ポイントに関する研修を行います。
4.
セミナー開催:これまでの調査結果を共有し、広く周知するためのセミナーが実施されます。
実施体制と専門家の協力
本事業は、株式会社アイセックの代表取締役である木村大地がプロジェクトリーダーとして指揮し、各分野の専門家が協力しています。新潟大学の曽根教授や慶應義塾大学の島津教授、産業医科大学の永田准教授など、健康経営における専門知識を活かし、高精度な調査と分析を目指します。
今後のスケジュール
2023年10月4日には、健康経営研修会が開催予定です。参加希望者は事前に申し込みが必要です。その後、沖縄県内の企業における健康経営関連データの分析がスタートし、2024年3月には健康経営シンポジウムと表彰式が予定されています。
アイセックのプロフィール
株式会社アイセックは、2019年に新潟大学医学部の協力を得て設立され、健康経営の推進支援を行う企業です。新潟県の健康寿命延伸を目的としており、医療データの分析やオンライン健康相談事業を手がけています。今後も沖縄県における健康経営促進に貢献する活動が期待されています。
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