和歌山城をVRで体感!メタバース和歌山が360°VR動画を公開
和歌山県を拠点とするユタカ交通株式会社と和歌山新城下町DMCが共同運営する「メタバース和歌山実行委員会」は、7月11日にYouTubeチャンネルにて、和歌山観光の拠点である「和歌山城」を紹介する360°VR動画を公開しました。
このVR動画は、観光DX事業の一環として、国内外への観光誘致を促進することを目的としています。和歌山城の魅力をVRで体験することで、実際に訪れる意欲を高め、関係人口の増加につなげることが期待されています。
動画では、西の丸庭園や御橋廊下など、和歌山城の敷地内に点在する魅力的な名所を巡り、天守閣を目指します。まるで実際に散策しているかのような臨場感あふれる映像で、和歌山城の歴史と景観を満喫できます。
VR動画で観光誘致を促進
和歌山県は、大阪に隣接し、関西国際空港からもアクセスしやすいという地理的な利便性を持ちながらも、紀伊半島の端に位置することや新幹線が通っていないなどの課題を抱えています。そのため、潜在的な観光需要に対して、十分な客数を呼び込めていない状況です。
特に外国人観光客は、2019年には50万人近くに達していましたが、コロナ禍の影響で激減し、昨年は38万人まで回復したものの、大阪に比べてインバウンド需要が弱い傾向にあります。
こうした背景から、メタバース和歌山実行委員会は、幅広い年齢層や海外のユーザーにもリーチ可能なVR動画を活用し、観光PRを開始しました。動画を通じて、和歌山への関心を高め、観光需要の創出を目指しています。
和歌山城の歴史と魅力をVRで体験
動画では、4つの櫓を結んだ連立式天守、藩主が自然風雅を愛でる場とした西の丸庭園、西の丸と生活を営む二の丸大奥をつなぐ御橋廊下など、和歌山城の見どころが紹介されています。
また、展示品の並ぶ城郭内の様子や和歌山の市街地を一望できる天守閣からの眺望も収められており、より充実した仮想観光体験を楽しむことができます。
今後の取り組み
メタバース和歌山実行委員会は、和歌山の魅力をVR動画で発信していくことを目指し、今後も様々なVR動画を公開していく予定です。
今後公開予定の動画には、神秘的な日本の風景として世界的にも知られる「熊野古道」や「高野山」をVRで紹介する内容も含まれています。
霊妙な空気に包まれた「熊野古道」や「奥之院」を一人静かに歩む動画は、心安らぐ時間を味わう癒しの旅をイメージした内容となっています。
和歌山県は、VR技術を活用することで、観光客の誘致だけでなく、地域の魅力を国内外に発信し、地域活性化を促進していくことを目指しています。