新しい文学の拠点
2020-06-12 00:00:02

武蔵野大学が誇る新しい文学の拠点「むさし野文学館」が誕生

武蔵野大学が誇る新しい文学の拠点「むさし野文学館」が誕生



2020年6月、武蔵野大学に新たにオープンした「むさし野文学館」は、Webと施設が融合したハイブリッドな表現の場として、注目を集めています。この文学館は、日英中の三か国語で情報が発信され、学びの環境を拡充することで、国内外の表現者に広く門戸を開いています。

プロジェクトの背景と目的



文学館の運営は、武蔵野大学文学部長で文学館長の土屋忍氏によって主導されています。彼は、「このプロジェクトは10年前に始まり、100年前を見つめつつ、さらに100年後を考えている」と語ります。特に、伝統的な表現文化と現代的な技術が融合し、幅広いコンテンツを通じて新しい文化を発信することを目指しています。

土屋氏は、作家や研究者、映画監督やデザイナーなど、様々なクリエイターたちがコラボレーションし、作品制作のプロセスを通じて高品質な成果物を生み出すことに力を注いでいます。これにより、文学館はクリエイティブな活動の拠点としての役割を果たしています。

むさし野文学館の特色



むさし野文学館は、文芸評論家の秋山駿さんと装幀家の秋山法子さんの協力により、武蔵野大学の文学部と工学部が共同で設立されました。この館名には1906年、土岐善麿が同級生の若山牧水と共に担当した小蘭「むさし野」に由来し、非常に歴史的な意義を持つ場所です。

大学内には、武蔵野に関連する様々な文学的成果や資料が集まっており、特に秋山駿さんの旧蔵書や秋山法子さんの装幀コレクションは世界的に有名です。また、土岐善麿にまつわる資料も豊富で、文学生涯にわたる研究が行われています。

コンテンツとイベント



むさし野文学館では、映画や建築物、批評作品など多岐にわたるコンテンツが公開されています。特に、映画監督・小谷忠典さんが手掛けた「ウエスト・トウキョウ・ストーリー」や、文学館独自のインスタレーション動画「モオツァルト」など、他では見られないユニークな映像作品も目玉となっています。さらに、2019年には映画『たまらん坂』がマルセイユ国際映画祭に入選し、2020年度には世界最大級の日本映画プラットフォーム「ニッポン・コネクション」にもノミネートされるなど、国際的な評価も得ています。

デジタルアーカイブの展開



また、文学館は「デジタルアーカイブス」を開設し、これまでの研究成果を蓄積しています。国内外の研究者や一般市民に向けて、アクセスしやすい形で情報提供を行い、武蔵野文学に関する新たな知見を広めています。

「むさし野文学館」は、質の高い作品制作の場としてだけでなく、様々な文化的な交流が生まれる場所として、今後の展開が非常に楽しみです。ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。

むさし野文学館Webサイト

施設情報:東京都西東京市新町1-1-20(武蔵野大学 武蔵野キャンパス内)

会社情報

会社名
学校法人武蔵野大学
住所
東京都西東京市新町一丁目1番20号
電話番号
03-5530-7403

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