建設現場の熱中症対策
2024-07-01 12:10:28

建設現場の熱中症対策に!コンディション管理プログラム導入で作業員の健康と安全を守る

建設現場の熱中症対策に!コンディション管理プログラム導入で作業員の健康と安全を守る



近年、建設現場における熱中症のリスクは高まる一方です。作業員の健康管理は、企業にとって重要な課題となっています。株式会社ユーフォリアと株式会社奥村組は、この課題解決に向けて、建設現場向けに特化したコンディション管理プログラム「ONE TAP SPORTS for Biz」を導入しました。

本プログラムは、ユーフォリアが長年培ってきたスポーツ選手のコンディショニングノウハウを基に、建設作業員の健康状態を適切に管理し、熱中症の発症リスクを低減することを目的としています。アスリートのコンディショニングメソッドを参考に開発された本プログラムは、現場関係者へのヒアリングや運動生理学を専門とする東京大学八田秀雄教授の指導のもと、建設現場に最適化されました。

プログラムの内容



作業員は、スマートフォンやタブレットを用いて、自身の疲労度、睡眠の質などの主観データ、睡眠時間、体重、水分補給量などの客観データを毎日入力します。これらのデータは産業トレーナーによってモニタリングされ、作業員一人ひとりのコンディションに合わせてフィードバックと改善アドバイスが提供されます。また、ユーフォリアは現場管理者に対して「モニタリングデータ分析レポート」を提供し、建設現場の作業環境改善に役立てます。

現場での適用と成果



奥村組の建設現場では、2023年8月後半から10月末までの期間、屋外作業を行う作業員20名を対象に、本プログラムが試験的に導入されました。作業員は、毎朝の始業時に行う危険予知活動(KY活動)の一環として、タブレットでデータを入力しました。

その結果、産業トレーナーからの改善アドバイスにより、作業員は作業時・作業後の十分な水分摂取など、体調維持に必要な行動を促されました。また、現場管理者は、モニタリングデータ分析レポートにより、作業員の体調を可視化することで、適切なタイミングで熱中症対策を実施することができました。この結果、熱中症および熱中症疑いの事象は発生しませんでした。

今後の展開



ユーフォリアと奥村組は、今後も本プログラムを複数の現場に適用することで、作業員の適切な体調管理を行い、熱中症を予防し、作業員の健康づくりとパフォーマンス向上を支援していく予定です。

株式会社奥村組について



株式会社奥村組は、1938年3月に設立された総合建設会社です。本プログラム導入においては、適用現場の提供、技術評価、実運用の検討などを行い、プログラムの有効性を検証しています。

株式会社ユーフォリアについて



株式会社ユーフォリアは、「人とスポーツの出合いを幸福にする」をミッションに、スポーツの課題をテクノロジーで解決するスポーツテック企業です。スポーツ選手のコンディション管理、ケガ予防のためのSaaS型データマネジメントシステム「ONE TAP SPORTS」や、スクール運営のDXプラットフォーム「Sgrum」を開発・提供しています。近年では、スポーツ界で培ってきたノウハウを生かし、一般企業のビジネス課題の解決を行う事業も推進しています。

本プログラムは、建設現場における作業員の健康管理という重要な課題に対し、有効なソリューションとなることが期待されます。今後、より多くの現場で導入が進み、作業員の安全と健康が守られることを期待します。


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