いのち会議の挑戦
2025-11-18 17:27:49

2025年大阪万博に向けた「いのち会議」の新しい挑戦とアクションプラン

いのち会議の目的とビジョン



2025年に開催される大阪・関西万博を契機に、いのち会議が新たに発表した「いのち宣言」と「アクションプラン集」は、いのちを守るための取り組みを広める重要な基盤となることを目指しています。特に、共感やつながりを重視したエンターテインメントの空間の必要性が唱えられています。この取り組みは、ただ物理的な施設の提供にとどまらず、人々の心に響く「いのち」の大切さを感じさせる場を創出することが目的です。

エンターテインメントの新しい形



私たちの社会には、感性や想像力が育まれるエンターテインメントの場が求められています。音楽、演劇、スポーツ、体験型アートなど、多様な形態のエンターテインメントが共有されることで、多くの人々が「いのち」を感じ、共感しあえる空間が生まれるでしょう。しかし、現在、日本にはこうしたエンターテインメントのための施設が十分に整備されていないのが現状です。さらに、テクノロジーの進化や価値観の変化により、エンターテインメントの表現方法も急速に変化しています。そのため、施設側がこれらの変化に柔軟に対処できる構造の必要性が高まっています。

移動可能な構造の重要性



このような状況において、重要なのは「移動可能な構造」「準恒久的な構造」「可変な構造」という3つの概念です。これらは、既存の固定された施設とは異なり、設置や移動が可能で、用途の変更にも対応できる特徴を持っています。これにより、さまざまな人々に多様な文化や芸術体験を提供できる基盤が整うのです。例えば、国際博覧会や音楽フェスなど、世界中ではすでにこうした柔軟な構造を用いた施設が導入されています。

ES Globalの取り組み



ES Globalは、1974年からイギリスを拠点に、再利用可能な鉄骨資材を活用したエンターテインメント向けの構造体を数多く提供しています。彼らは、世界中の音楽イベントや博覧会のために、再利用可能な施設をレンタル形式で提供しており、イベント終了後には資材を回収して新たな場所に再利用しています。実際に、東京オリンピックの競技会場やニューヨークの文化イベントでもその技術が活かされました。

資材不足と建設の未来



日本国内では現在、建築資材の供給が逼迫しており、調達が難しい状況です。これに対応し、将来的な空間づくりを安定的に行うためには、柔軟に対応可能な建築物のニーズがさらに高まっています。特に、海外の安全な資材を使用できるようにする制度改革が必要です。これにより、建築資材の選択肢が増え、資材不足への解決策を見出すことが可能になります。

未来への展望



いのち会議は、文化・芸術・エンターテインメントを通じて、いのちを感じる柔軟で持続可能な社会の実現を目指しています。2027年には中期的な建築物に関連する業界団体を設立し、制度改正に向けた準備を進めると公表しています。2026年から2035年にかけては、海外部材を活用した制度整備が目指されているため、資材不足や建設コストの高騰に対処するための道筋が描かれることでしょう。

最終的には2035年以降、教育や福祉、防災、地域振興など、さまざまな分野において「いのち」を感じ合う空間が広まることを目指しています。いのち会議が推進する包摂的な社会は、すべての人々がアートやエンターテインメントを通じて心を通わせ、慈しむ心を育める場となることが期待されています。


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会社情報

会社名
いのち会議 事務局
住所
大阪府吹田市山田丘2-8
電話番号
06-6105-6183

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