不透明な時代における子どもの心の育て方
近年、社会全体が不安定さを増し、私たち大人だけでなく、子どもたちも心の問題が浮上してきています。そんな中、気鋭の精神科医である藤野智哉氏が、子どもたちに強靭な心を育てるための新たな書籍『精神科医が教える子どもの折れない心の育て方』を2025年2月27日に発売します。本書では、特に重要とされる学童期に焦点を当て、子どもたちがどのように「ふにふに生きる力」を身につけられるかを解説しています。
生きづらさからの脱却
現在、多くの親たちが、子どもが失敗や困難に直面してもへこたれず、立ち直る力を持つことを願っています。藤野氏はそのための一つの方法として「ふにふに生きる力」を提唱。これは、困難な状況にあっても、しなやかに対応し、自己を立て直す力を指します。特に、子どもが学びの場で「初めての経験」をする学童期には、この力を意識的に育てることが極めて重要です。
「認知力」の育成がカギ
本書では、心が折れそうなときに起こる「認知の偏り」に注目しています。それを解決するために、藤野氏は「7つの色メガネ」として、物事をさまざまな角度から見る力を育てることが推奨されています。具体的には「決めつけメガネ」や「全否定メガネ」などを外すことで、子どもはより多面的に事象を捉えることができ、自己肯定感を育む基盤が作られるのです。
親子の対話が育む心
また、心を強く育てるためには、親子の対話が非常に重要です。本書は、子どもとのコミュニケーション例や適切な声かけについて、実践的な提案を多く掲載しています。このような日常的な対話を通じて、子ども自身が「自分の武器」を発見できるようなワークシートも用意されています。これにより子どもは「わかる!」「できる!」「やろう!」といった前向きな意欲を持つようになります。
書籍の内容
本書の目次は次のとおりです。
- - 第1章:どんな困難にも負けない心の育て方
- - 第2章:いいことも悪いことも話せる環境をつくる
- - 第3章:「できない」が「できる」に変わる魔法の声かけ
- - 第4章:子どものありのままを受け入れるいちばん簡単な方法
- - 第5章:こんなときどうする? 子育てお悩み相談室
このように、藤野氏は実践的かつ具体的なアプローチを提供しており、どの親でもすぐに試すことができる内容となっています。この日々の積み重ねが、子どものストレス耐性や視野の広さ、挑戦力を育む基盤を築くのです。
著者について
藤野智哉氏は、1991年生まれの精神科専門医。秋田大学医学部を卒業した後、精神科病院と医療刑務所での勤務を経て、メディアへの出演やSNSでの発信を行っています。著書には、多くの人々に受け入れられている作品が数多くあります。
書籍概要
- - 書名:『精神科医が教える 子どもの折れない心の育て方』
- - 著:藤野智哉
- - 発売日:2025年2月27日(木)
- - 価格:1,760円(税込)
- - ページ数:208ページ
- - 出版社:株式会社世界文化社
この新刊を通じて、子どもたちがより強く、しなやかに生きられる力を育む手助けができることを、私たちも願っています。