中小企業向けのサステナビリティを支援する新サービス「SXコンパス」

企業向け新サービス「SXコンパス」

株式会社UPDATERは、企業のサステナビリティを推進するための新たなサービス「SXコンパス」を発表しました。このツールは、特に中小企業を対象に、サステナビリティ対応状況を可視化し、その結果に基づいて必要なアクションを提示します。ユーザーは全43の質問に回答することで、自社の現状を8つの分野でしっかりと把握できるのです。

サステナブルな企業へ向けた動き

近年、企業にとってサステナビリティの重要性が増しています。政府の政策や国際的な潮流を受け、企業は社会に対して持続可能な価値創造を求められています。特に中小企業は、大企業や公共機関からのサステナブル調達要請を受ける場面が多く、環境問題や社会的責任を果たす必要性が高まっています。

大手企業は、例えばAppleのように、自社のサプライヤーに対し環境や労働者の権利保護を義務付けています。東京オリンピック・パラリンピックでは持続可能性に配慮した調達基準が設けられ、中小企業もこれに対応する必要がありました。サステナビリティ対応が不十分であれば、取引の機会を失うリスクがあることを懸念すべきです。

消費者意識の変化

また、消費者の間にエシカル消費の意識が広がっています。SDGs (持続可能な開発目標) への理解が深まる中で、環境や社会に配慮した製品を選ぶ傾向が高まっています。消費者庁の調査からも、エシカル消費の認知度は年々上昇しています。したがって、中小企業もサステナビリティを真剣に考える必要があります。

人材確保と企業の価値

サステナビリティへの取り組みは、企業の魅力向上にもつながります。調査によると、経営者のサステナビリティ意識が高い企業では、従業員のモチベーションも向上する傾向があります。優秀な人材を獲得するためには、企業のサステナビリティが大きな要素となります。

「SXコンパス」の機能

「SXコンパス」は、これらの必要性に応えるために設計されています。具体的には、企業が自社のサステナビリティへの対応を8つの分野に分け、定量的に評価することができます。評価は、一般社団法人日本エシカル推進協議会の「JEI エシカル基準」に基づいており、エシカルな企業として求められる基準を網羅しています。

8つの分野

それぞれの企業は、環境、社会、ガバナンスなど、サステナビリティに関連する8つの分野で自己評価が可能です。その評価結果は、レーダーチャートとして視覚的に表示され、企業の強みや弱みが一目で分かります。また、評価結果に応じて、今後の取組みについての具体的なソリューションも提案されます。

実行支援と継続的な評価

「SXコンパス」では、企業が実際にサステナビリティ対応を進める際に参考となる情報も得られます。例えば、実績のあるサステナビリティソリューションを通じた実行支援が行われ、会員は定期的に状況を見直すことも可能です。これにより、自社のサステナビリティ対策を常に最新のものとし、企業価値を向上させ続けられます。