髙島屋が推進する多様な働き方を支える職場環境とは?
2025年2月7日、髙島屋の人事部ダイバーシティ推進室室長、三田理恵氏を招いたスペシャルセミナーが開催され、「一人ひとりの働きがいを目指して 髙島屋の職場環境づくりとその効果」というテーマで多様な人材の活躍を支えるための取り組みが語られました。このセミナーは無料で3月3日から見逃し配信も行われる。
髙島屋は190年以上の歴史を持つ百貨店であり、「働きがいのある職場づくり」を推進してきました。その経営理念である「いつも、人から。」のもとで、キャリアサポートやダイバーシティ、ワークライフバランスの推進に力を入れ、雇用環境の改善を模索してきたのです。特に、人的資本経営という概念が普及する前から、職場環境における多様性を求めてきた点が特筆されます。
セミナーで三田氏は、人事関連の豊富な経験をもとに、髙島屋の取り組みを具体的に紹介しました。特に注目されたのは、職場の現場から集めた声を活かして多様な雇用形態を創出する過程や、コロナ禍を乗り越えた中で設定された中長期的な目標(グランドデザイン)の重要性です。髙島屋の制度は、長い年月をかけて試行錯誤の結果生まれたもので、一人ひとりの「働きがい」を高めることに重きを置いています。
特に、女性の活躍推進においては、約30年間で女性の平均勤続年数が4倍以上に増加したという実績があり、その背景には「DE&I(多様性・公平性・包括性)」の理念が根付いていることが示されています。三田氏は、自らの経験や現場のリアルな声を交えつつ、どのように多様性を大切にした支援が行われているのかを詳細に語りました。まず、参加者からは「現場との対話の重要性」や「積み重ねの大切さ」といったメッセージが響いていました。
質疑応答の時間では、参加者から多くの質問が寄せられました。特に、経営者や人事担当者からは、実践を通して目の前の課題に取り組むことや、リーダーが率先して模範を示す必要性が強調されました。「長い積み重ねの中で、丁寧に従業員と対話してきた」という三田氏の発言が、多くの参加者にとって参考になったとの声も多く寄せられました。
さらに、企業や個人が継続して成長するためには、常に変化する社会の中で会社としての在り方を考え直す必要性があるとの見解が示されました。このような考え方は、参加者の大多数が「期待以上の内容」だったと感じる背景にも繋がっているといえます。実際、参加者の満足度は95%以上という高評価が記録されています。
このように髙島屋の取り組みは、他の企業にとっても貴重な学びの場であり、今後の「働きがいのある職場づくり」における手本として注目されることでしょう。今後もこの取り組みが多くの企業に継承されていくことが期待されます。