学研教室がシンガポールで新たなSTEAM教育の扉を開く

学研教室がシンガポールに新設したSTEAM教育プログラム

株式会社学研ホールディングスが2024年9月29日に、シンガポールで新たな学びの場として算数、科学実験、プログラミングを中心にした学研教室を開校することを発表しました。これは、グローバルに活躍する次世代の教育として期待されるSTEAM教育の一環であり、アジアへの拡大を目指します。

幅広い教育水準を誇るシンガポール

シンガポールはその教育システムの高さで国際的に評価されており、PISA（国際学力調査）でも常に上位にランクインしています。この国の政府はSTEAM教育に特に力を入れており、次世代の技術者やリーダーの育成を目的とした様々な取り組みを積極的に行っています。

学研教室の強み

国内を中心に展開してきた学研教室は、基礎学力を養う教育に特化し、特に「科学と実験」に関する豊富なコンテンツが強みです。近年は、非認知能力や探求学習に注力し、想像力や思考力を養う教育を推進しています。2024年10月までに、ベトナム、ラオス、キルギスなどで100の学研教室を開設予定で、アジア圏におけるSTEAM教育の広がりを目指しています。

新しい教育スタンダードの確立

シンガポールにおける学研教室は、算数、科学実験、プログラミングを中心としたカリキュラムを実施し、特に個別指導を重視しています。これにより、日本国内で好評のカリキュラムを活かして、シンガポールの子どもたちに新たな学びの楽しさを体験させることを目指します。

教科の詳細

1. 算数

算数においては、学研独自の指導法が用いられ、4つの領域（計算、図形、測定・変化と関係、データ活用）をバランスよく学べる内容となっています。個別指導によって、論理的思考力と問題解決能力を育成します。

2. 科学実験

学研の科学実験プログラムは、実践的な学びを重視しており、理論だけでなく実際に手を動かすことで学びます。空気、水、電気、磁力といった、生活に身近なテーマを扱い、子どもたちの科学への興味を育てます。

3. プログラミング

プログラミングのカリキュラムは、基礎から応用まで7段階に分かれています。生徒は、ロボットを作成し、実際にコードを書きながら試行錯誤を重ねることによって、創造力とテクノロジーへの理解を深めます。

学研教室の国際展開

シンガポールを皮切りに、オーストラリア、キルギス、タイ、ベトナム、マレーシア、ミャンマー、ラオスの各国での展開を行っています。これにより、学研教室はSTEAM教育におけるグローバルリーダーとしての地位を確立しつつあります。

企業背景

株式会社学研ホールディングスは1946年に設立され、教育・医療福祉関連事業を展開する持株会社です。教育分野では、学研教室や学習教材の出版事業など、多岐にわたるサービスを提供しています。2023年には、世界150か国以上で教育・医療福祉に関わる活動を展開し、全世代の好奇心に寄り添った企業としての成長を目指しています。2023年9月期の売上高は1,641億円を超え、東京証券取引所プライム市場に上場しています。

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