新入社員研修調査の後ろにある実態
2025年11月、株式会社東邦メディアプランニングが行った新入社員研修に関する調査結果が発表されました。この調査では、研修がどれほど意味があると感じているのか、またその意識が今後の勤務意欲にどのように影響しているのかを探る目的で、過去5年間に新入社員研修を受けた300人の正社員にインターネットでアンケートを実施しました。
調査の背景
新入社員研修は、企業において新しく加入する社員のスムーズな立ち上がりを支援するために不可欠なプロセスです。しかし、各企業ごとにその内容や形式は異なり、加えて新世代であるZ世代の労働に対する価値観の違いから、従来のアプローチが通用しないケースも多く見られます。今回の調査は、研修の評価がどのように実際の業務意欲に影響するのかを深掘りすることを目的としています。
調査結果の要約
調査の結果、約71%の新入社員が研修に「意味があった」と回答した一方で、約3割が「意味がなかった」と感じていることがわかりました。さらに「意味がなかった」と感じた人のうち、6.9%は離職を検討しているとのことです。このことは、研修の質が社員の定着率にも影響を及ぼす重要な要素であることを示しています。
「意味があった」と感じる理由
意味があったと感じる理由としては、「実際の業務に活かせた」が最も多く、43.7%がこれを挙げました。また、ワークや発表などのアウトプットの時間があったことも34.7%、学びたい内容を含まれていたことが31.5%と、実践と関連性のある内容が高く評価されています。この分析から、研修の設計において実務との関連性が非常に重要であると確認できました。
「意味がなかった」と感じる事情
対照的に、意味がなかったと答えた人々の理由は、「実際の業務に活かせなかった」が最も多く、41.4%でした。さらに、「一方的な進行で参与しづらかった」ことや「同期や上司との交流不足」がそれぞれ23.0%と19.6%で上位に上がっています。この結果は、社員交流が研修効果に与える影響を再認識させます。
意思決定に関する影響
研修後の業務意欲についても、意味があったと感じた層の8割近くが高まったと答えたのに対し、意味がなかったと感じた層はわずか6.8%でした。このことからも、研修が意味のあるものでなければ、社員の意欲や定着率に直接的な悪影響を及ぼすことがわかります。特に、新入社員研修が無益だと感じると、離職を検討する層も多くなります。
まとめ
今回の調査で示された結果は、Z世代の新入社員に対する教育が、実務性、社内交流、時代性の3つの要素で価値を得られるものである必要があることを示しています。企業は、研修プログラムを設計する際に、これらの要素をいかに取り入れ、面白く意義のある学びの場を提供できるかが、今後の社員育成の鍵となるでしょう。例えば、実務に直結したケーススタディを取り入れる、上司や同期との交流を促進するプログラムを実施するといった工夫が考えられます。この調査結果は、今後の研修プランのアップデートや改善のヒントとして活用できるでしょう。
会社概要
この調査を行った株式会社東邦メディアプランニングは、研修サービスのマッチングプラットフォーム「KeySession」を運営し、社員研修の質の向上に寄与しています。
詳細については、
KeySessionの公式サイトをご覧ください。