オーチスが発表した2023年ESGレポートの内容と展望
日本オーチス・エレベータ株式会社は、2023年のESG(環境、社会、ガバナンス)レポートを発表しました。このレポートでは、同社が取り組むESG戦略や、その進捗について詳しく述べられています。日本オーチスは、エレベーターおよびエスカレーターの新設や保守、改修を専門とし、世界的なリーディングカンパニーであるオーチス・ワールドワイド・コーポレーションの日本法人です。
ESG戦略のキーポイント
オーチスのESG戦略は、以下の4つの重要分野に焦点を当てています:
1. 健康と安全
2. 環境と影響
3. 人とコミュニティ
4. ガバナンスとアカウンタビリティ
これにより、ステークホルダーに対する価値の向上と、事業戦略の推進を図っています。
特に、オーチスは5つの戦略的柱を掲げています。この柱とは、
- - 新設事業の持続可能な成長
- - 保守事業の成長の加速
- - 改修事業による価値の実現
- - デジタル化の推進
- - 組織の強化
です。
これらの取り組みが、オーチスのさらなる成長につながることが期待されています。
会長の言葉
オーチスの会長兼CEOであるジュディ・マークス氏は、「2023年のESGレポートは、私たちの事業の持続的な成長と健全性を支えるプログラムや成果を示しています。私たちの長期戦略は、ESGの柱を基盤としており、これは安全、倫理、品質を重視する『オーチスの絶対』と深く結びついています。この報告を通じて、私たちは説明責任を果たし、ステークホルダーと共に歩んでいきたいと思います」と述べています。
2023年ESGレポートのハイライト
健康と安全
オーチスは、社員やフィールドパートナー、乗客の安全確保のために、新しい安全教育プログラムを導入しました。これは世界中の20万人以上の社員を対象としたもので、安全意識の向上を目指しています。
環境と影響
環境に優しい技術の導入を通じて、エネルギー消費の削減に努めてきました。例えば、2021年に比べて、スコープ1と2の絶対排出量を12%、スコープ3の絶対排出量を5%削減しています。これに加え、再生可能エネルギーの使用拡大にも取り組んでいます。
人とコミュニティ
オーチスは、全社員が公平でアクセスしやすい職場環境を理解し、ウェルビーイングプログラムを導入しています。さらに、教育支援プログラム「Made to Move Communities」により、2,400人以上の学生にSTEM教育を支援しています。
ガバナンスとアカウンタビリティ
オーチスは常に高いガバナンス基準を堅持しており、毎日の業務において倫理や品質を重視しています。これにより、さまざまなステークホルダーとの信頼関係を築くことができます。
まとめ
オーチスの2023年ESGレポートは、同社の環境、社会、ガバナンス方面における取り組みの透明性を高め、持続的な成長に向けた戦略を明確に示しています。これからもオーチスは、業界をリードしながら、より良い未来を目指して前進していくことでしょう。その詳細については、公式サイトをご確認ください。