株式会社aiESG(アイエスジー)は、福岡市博多区に本社を構え、サプライチェーンESG分析のコンサルティングおよびクラウドサービスを提供するAIスタートアップ企業です。最近、同社が活動する一般社団法人ナチュラルキャピタルクレジットコンソーシアム(以下、NCCC)が「第10回サステナブルファイナンス大賞」の大賞を受賞したことを発表しました。
NCCCの目的と活動
NCCCはカーボンクレジット市場を活性化させることを目的としており、自然資本による二酸化炭素の吸収量をテクノロジーを活用して測定し、評価、クレジット化しています。これにより持続可能な社会の実現を追求しています。特に、受賞したプロジェクトは、将来的にJクレジットへ貢献し、日本発のボランタリーカーボン市場の確立を目指しています。具体的には、太陽光発電設備の未利用空間を利用して草地化し、それにより土壌にCO₂を固定化し、新たなクレジットを生成する試みです。
aiESGは、特にデータの透明性と信頼性を向上させるため、固定化された土壌有機炭素(Soil Organic Carbon: SOC)の測定手法を開発しました。また、衛星画像解析やAI技術を活用し、クレジットの品質向上にも寄与しています。
サステナブルファイナンス大賞とは
「サステナブルファイナンス大賞」は2015年から毎年実施されており、環境金融とサステナブルファイナンスの分野で特に成果を上げた法人や企業に授与される賞です。このアワードは、定量評価や定性評価を行う独立した専門家による厳正な審査を経て、授与対象が決定される特徴があります。表彰式は1月20日(月)に東京・内幸町で開催される予定です。
aiESGのビジョンと活動
aiESGは、最先端のAI技術と長年の研究結果をもとに、製品やサービスのESG分析を行い、持続可能な社会の実現に向けて取り組んでいます。九州大学を中心としたアカデミア発の企業で、国際機関との共同研究や、報告書の作成を通じて、社会的信頼に基づいた手法を確立しています。
さらに、サプライチェーン全体を対象にしたESG分析、評価コンサルティングや、企業がESG評価を自立して行えるためのクラウドサービス「aiESG Flow」を開発し、多くの企業の支援を行っています。これにより、いっそうのESG向上に寄与しています。
会社概要
aiESGの本社は福岡市博多区にあり、代表取締役は馬奈木俊介氏です。設立は2022年7月で、ESG分析に特化したプロダクトおよびサービスを展開しています。詳細情報は公式サイト(https://aiesg.co.jp/)をご覧ください。
この度の受賞は、持続可能な未来に向けた同社の架け橋とも言えるものです。aiESGとNCCCの取り組みが、今後さらに成長し、多くの企業に影響を与えることが期待されます。