エクセディグループ、インドにおける新たな挑戦
日本のエクセディ(株式会社エクセディ)は、この度、インドの連結子会社であるEXEDY Clutch India Pvt. Ltd.を通じて、三輪バッテリー電気自動車(BEV)向けの高性能駆動ユニットの量産を開始しました。2025年9月25日に初出荷を行い、新しい時代のモビリティを先取りすることになります。特に、コロナ禍以降のインドでは、政府の政策により三輪BEVの需要が急増しており、エクセディはこの市場に迅速に対応するために動いています。
インドにおける電動モビリティの成長
インドは、近年、電動化が重要な国策として進められており、特に三輪車は年率10%以上の成長を見せています。また、2輪車市場でも電動化のニーズが高まっています。エクセディはその波に乗じて、出資先のSTARYA MOBILITY Pvt. Ltd.のモータ技術と、自社が得意とする無段変速機(CVT)を組み合わせた新しい駆動ユニットを開発しました。この製品は、インドの大手商用三輪BEVメーカーであるOMEGA SEIKI Pvt. Ltd.が開発した車両に搭載され、国内市場での販売を予定しています。
製品の特長
新たな駆動ユニットは、いくつかの重要なポイントを柱に設計されています。以下にその特長をまとめました。
1.
高駆動力・低電費: モータのサイズを大きくすることなく、高い駆動性能と電気代効率の両立を実現。
2.
優れた登坂性能: 郊外や山間部での配送業務に対応可能な走行性能。
3.
コンパクト設計: 3輪車の限られたスペースに最適化された設計。
ユニットの紹介動画はこちらをご覧ください。
未来展望
エクセディグループは、3輪BEV用の駆動ユニットに続いて、2輪BEV向けの駆動ユニットの開発も進めていく予定です。インド市場では、政府が電動モビリティへのシフトを進めており、特に市場シェア2位に位置するOMEGA SEIKIとの協業を強化しています。この取り組みにより、環境負荷の低減を図りながら新しい価値を消費者に届けていく考えです。
会社紹介
OMEGA SEIKI: 2018年に設立されたこの企業は、電動モビリティの開発から製造、販売までの一連の活動を行っています。インド国内に製造拠点を持ち、広範なディーラーネットワークを活用しています。具体的な業務内容は、2輪と3輪BEV、小型トラックの開発、製造、販売があります。
STARYA: ベンガルールを拠点に、電動二輪車及び三輪車向けのモーターとコントローラーの開発・販売を手掛けている企業です。
エクセディ: 本社は大阪府寝屋川市にあり、駆動系部品のリーディングカンパニーとして、25カ国に拠点を持ち、高品質な製品を提供している企業です。
今後、エクセディグループは持続可能な社会に貢献することを目指し、新たな技術を通じて更なる成長を遂げていくことでしょう。