ホタテの力で集中力アップ
2022-06-09 13:46:44

ホタテ由来プラズマローゲンがスポーツ選手の脳をサポートする理由とは

現代社会において、集中力は仕事や学業、スポーツなどあらゆる場面で極めて重要な要素となっています。しかし、ストレス社会や情報過多の影響で、集中力が低下している人が増えています。そこで注目されているのが、ホタテ由来のプラズマローゲンです。プラズマローゲンは、体内で抗酸化作用やイオン輸送、コレステロール排出などの重要な役割を持つ脂質(リン脂質)の一種です。特に脳に見られるプラズマローゲンの減少が、脳疲労に繋がることが研究で示されています。

最近、福岡を拠点とする医療法人社団ブックスBOOCSクリニック福岡と九州産業大学の研究グループが、ホタテ由来プラズマローゲンを摂取した運動選手を対象に行った実験結果が発表されました。この研究では、18歳から22歳の運動選手たちにプラズマローゲンを2mg/日投与し、その効果を偽薬(プラセボ)群と比較しました。

その結果、プラズマローゲンを投与した選手たちは、偽薬群に比べて睡眠の質が有意に改善され、心の状態を測る気分スケールでも「怒り」「敵意」「疲労」「無気力」といったネガティブな気分の改善が見られました。特にネガティブ気分が強い人において、顕著な効果が確認されたことが注目されます。さらに、集中力を測定する内田クレペリン検査では、プラズマローゲン群の集中力が向上したことが示されました。

この研究は、学業やスポーツにおいて集中力が求められるすべての人々に、新たな希望をもたらすものと考えられます。プラズマローゲンが脳疲労やネガティブな気分の症状を改善し、運動選手を含む多くの人々の脳機能を活性化する可能性が示されました。

ホタテ由来プラズマローゲンの効果についての論文は、科学ジャーナル『Frontiers in Cell and Developmental Biology』に掲載され、高いインパクトファクターを誇るこの雑誌においても注目を集めています。論文では実験の結果が詳しく示されており、さらなる研究への期待が寄せられています。

また、現在、一般社団法人プラズマローゲン研究会と国立精神神経医療センターとの共同研究が進められ、うつ症状を持つ方に向けた無作為化プラセボ対照比較試験が行われています。この結果は、より多くの人々の心の健康を支えるための新たなアプローチになるかもしれません。

結論として、ホタテ由来プラズマローゲンは、集中力向上や睡眠の質向上に寄与する可能性を秘めた成分であり、今後の研究が注目されます。私たちの生活の中で、このような新しい健康成分の存在を意識し、取り入れることが、より良いパフォーマンスにつながるかもしれません。

会社情報

会社名
一般社団法人プラズマローゲン研究会
住所
福岡県福岡市東区馬出3-1-1九州大学大学院 医学研究院加齢病態修復学講座
電話番号
092-273-2411

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