「V みんなのエシカルフードラボ」が切り拓く未来
2025年11月12日、CCCMKホールディングスが運営する「V みんなのエシカルフードラボ」は、オンラインにて第1回「食のサステナビリティフォーラム2025」を開催しました。このフォーラムは、持続可能な食の未来を考えるために、多様な業界のステークホルダーが一堂に会する重要なプラットフォームとなります。
昨年度の「食のサステナビリティフォーラム2024」では、消費者がエシカル商品を選ぶ際には「社会的価値」だけではなく、美味しさや品質、ブランド力など多面的な価値が影響していることが分かりました。この知見を基に、2025年のフォーラムでは、エシカルな商品がどのように消費者に価値として認識され、購買に至るのかを具体的に検討されました。
フォーラムの開催内容
この日は、イオンリテールやキユーピー、セブン-イレブンなどの主要企業から32名の代表が集まり、エシカル消費の推進について意見を交わしました。参加者は、食品表示の改善や消費者教育の必要性を強調し、今後の施策に対する期待感を表明しました。
フォーラムの主なテーマ
フォーラムでは、以下のようなテーマが話し合われました:
- - エシカル商品の消費者への訴求方法:消費者にとってエシカルな商品がどのように受け入れられるか、具体的な販売戦略とコミュニケーション手法の検討が重要です。
- - エシカル消費の実態把握調査結果:2025年に実施された調査により、エシカルの認知度が上昇しているものの、具体的な内容の理解度は依然として低いことが判明しました。特に若年層における理解度の違いが議論されました。
エシカル消費の重要性
2025年度の調査では、エシカル商品への購入意向は40.4%と高い数字が示されましたが、消費者がどのような商品がエシカルであるかを理解していないことが購買に至らない障壁となっていることが分かりました。このため、企業が消費者にわかりやすくエシカル基準を示すことが求められています。
海外の事例とその学び
フォーラムでは、海外の成功事例も取り上げられ、特に欧米の小売業におけるエシカルフードの訴求方法が参考にされました。イギリスの「Marks & Spencer」やドイツの「REWE」がどのようにエシカル商品を店頭で訴求しているか、そのアプローチが話題になりました。これらの事例から、エシカル消費が「特別な選択」ではなく、日常の一部として根付くことが私たちの目標であり、企業の役割でもあると確認されました。
今後の展望
次回の「食のサステナビリティフォーラム2025」は2026年1月に予定されており、エシカルフードフェアの結果報告が行われる予定です。CCCMKホールディングスは、消費者、メーカー、流通業者との連携を強化し、エシカルフードの普及に向けてさらなる取り組みを進めていく意向です。このプラットフォームを通じて、未来のために持続可能な食文化を築いていく重要性が再確認されました。