カンボジア医療支援オンラインイベントのご案内
2023年8月31日、カンボジアの子どもたちへの医療支援をテーマにしたオンラインイベントが開催されます。主催は、公益財団法人国際開発救援財団(FIDR)で、当日は同団体が行ってきた小児外科支援の活動について詳細が語られます。
カンボジアの悲劇と医療の現状
カンボジアでは、1975年から1979年にかけて起こったポルポト時代の虐殺と圧政により、国の医療システムが崩壊しました。多くの医療施設や医療従事者が失われ、その影響は今日まで続いています。特に地方では、小児外科診療の体制が整っておらず、専門的な治療を受けられない子どもが多く存在しています。
1996年からFIDRはプノンペンの国立小児病院と連携し、小児外科医療の向上を図っています。20年に及ぶ努力により、基礎的な医療体制が整いつつあるものの、地方での支援はまだ依然として不足しているのが現状です。
イベントの詳細と目的
今回のオンラインイベント「手術ミッションが起こした『チェンジ』~カンボジア小児外科の現場から~」では、FIDRプロジェクトのマネージャーアリウンが登壇し、カンボジアにおける小児外科の現状や医療支援の必要性について話します。
さらに、ゲストにはJICAの海外協力隊として実際に手術ミッションに参加した看護師の海老澤隊員と青木看護師が参加し、カンボジアの医療現場の実態、日本との違い、看護についての体験談を座談会形式で紹介する予定です。
イベント情報
- - 日時: 2023年8月31日(木)19:00~20:00
- - 形式: ZoomによるWEBミーティング
- - 参加費: 無料
- - 定員: 85名(要申し込み・先着順)
- - 申し込み期限: 8月30日(水)午前10時
- - 申し込み方法: FIDRのウェブサイトから
FIDRの取り組みと影響
FIDRは1990年に設立され、「チャイルドケア」と「国際協力の推進」を掲げ、途上国の開発と自立に向けた支援を行っています。また、2020年には国連経済社会理事会から特殊顧問資格を取得し、国際的な信頼も得ています。
これまでの活動により、カンボジアでの小児外科医療体制の構築を進め、子どもたちが適切な医療を受けられる環境を整えつつあります。このイベントに参加することで、私たち一般市民もカンボジアの医療支援について理解を深めることができるでしょう。
オンラインイベントへの参加は無料ですが、定員がありますので、興味のある方は早めのお申し込みをお勧めします。私たちができる支援の形を見つける良い機会です。